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角部屋は得ですか?札幌では寒いこともあります
角部屋は「静かで明るい」という点では得です。ただし、札幌では「寒い」という代償がついてきます。
理由はひとつです。
角部屋は、外の空気に触れている壁と窓が多いからです。 中部屋なら両隣が部屋で、そこは暖まっています。角部屋は片側が外です。夏はなんでもないこの差が、❄️ 真冬の札幌では、はっきり体感に出ます。
みなさま、こんにちは。
札幌・琴似の不動産屋「スマイルール」代表のゆりんごです🌷
「角部屋、空いてませんか?」
これは、本当によくいただくご希望です。
そして正直に言うと、わたしは角部屋が好きです。 明るいし、隣の音が半分になるし、窓が2面あると部屋の印象がまるで違います。
ただ、札幌でお部屋を紹介する立場としては、「いいですよ」とだけ言って終わるわけにはいきません。
角部屋の、いいところは?
大きく4つあります。どれも本物の利点です。
① 隣接する部屋が半分になる
中部屋は左右に1戸ずつ、角部屋は片側だけ。生活音でストレスを感じる可能性が、単純に半分になります。
② 窓が2面以上ある
光が入る方向が増えるので、日中に照明をつけなくていい時間が長くなります。
③ 風が通る
窓が2面あると、開けたときに空気が抜けます。部屋に湿気がこもりにくいという利点にもつながります。
④ 家具の配置が自由になりやすい
壁の一面が外に面しているぶん、使いやすい形の間取りになっていることがあります。
とくに①が大きいです。
音の悩みは、住み始めてからでは変えられません。後から解決できないことを先に減らしておく、という意味で、角部屋の価値は確実にあります。
では、なぜ冬に寒いのですか?
外気に触れている面積が、中部屋より広いからです。
言葉だけだと伝わりにくいので、部屋の「外に面している数」で並べてみます。
部屋の位置 | 外に面している壁 | 窓の面 |
|---|---|---|
中部屋(2階〜中間階) | 1面(ベランダ側) | 1面 |
角部屋(中間階) | 2面 | 2面が多い |
最上階の角部屋 | 2面+天井 | 2面 |
1階の角部屋 | 2面+床下 | 2面 |
壁が1面増えるということは、熱が逃げる場所が1面増えるということです。
札幌の冬は、外がマイナス10度になる日があります。室内を20度に保とうとすると、内と外で30度の差です。この差が大きいほど、壁や窓から熱が逃げます。
そして、いちばん熱が逃げるのは壁ではなく窓です。つまり「明るい」と「寒い」は、同じ理由から来ています。
▶ 札幌の冬の光熱費を下げる。部屋でできることと、部屋選びで決まること
どのくらい暖房費が変わりますか?
同じ建物の中部屋と比べて、冬のあいだ月に2千〜5千円ほど差が出る、という方が多い印象です。
ただし、この幅はかなり大きく動きます。建物によって条件が違いすぎるからです。
差が小さく収まる条件 | 差が開きやすい条件 |
|---|---|
鉄筋コンクリート造 | 木造・軽量鉄骨造 |
窓が二重サッシ・複層ガラス | アルミの一重サッシ |
建てられたのが比較的新しい | 築年数が古い |
都市ガスの暖房 | 電気暖房・プロパンガス |
中間階 | 最上階・1階 |
右側が3つ以上当てはまる角部屋は、正直に言うと覚悟が要ります。
わたしが見ていていちばん効くと感じるのは、サッシです。窓ガラスが1枚だけの古いアルミサッシだと、窓のそばに立つだけで冷気が下りてくるのが分かります。同じ「角部屋」でも、ここで体感が完全に分かれます。
▶ プロパンガスと都市ガス、札幌ではどのくらい違いますか?年間で数万円変わります
寒くならない角部屋も、ありますか?
あります。むしろ、条件が揃った角部屋は最高です。
見るところは5つだけです。
# | 見るところ | 合格の目安 |
|---|---|---|
1 | サッシ | 二重窓、または複層ガラス |
2 | 暖房の器具が何台あるか | 窓の多い部屋に1台だけだと厳しい |
3 | 暖房の種類 | 都市ガス・灯油は比較的ラク |
4 | 構造 | 鉄筋コンクリートが有利 |
5 | どの方角に角が向いているか | 北西の角は風と雪を受けます |
5番目は、札幌ならではです。
冬の札幌は、北西からの風が強く吹きます。 北西に2面が向いている角部屋は、風と雪を受け続けます。同じ角部屋でも、南東の角と北西の角では、住み心地がまったく違います。
どちらを向いた角なのかは、図面だけでも分かります。
▶ 間取り図の見方が分かりません。図面だけで分かるNG物件と、札幌だけの記号を不動産屋が解説します
結露は、角部屋のほうが多いですか?
多くなりやすいです。ここは正直にお伝えします。
理由は単純で、冷たい面が多いからです。 暖かく湿った空気が冷たい壁や窓に触れると、そこで水になります。角部屋は冷たい面が多いぶん、水になる場所も増えます。
とくに起きやすいのが、この3か所です。
北側の窓のサッシまわり(朝、水がたまります)
外に面した壁に、家具をぴったり付けた裏側
クローゼットの、外壁側の奥
2番目がいちばん見落とされます。
本棚やタンスを外壁にぴったり付けると、そこだけ空気が動かず、壁が冷えたままになります。壁から5センチ離すだけで、かなり違います。
▶ 札幌に梅雨はないのに、なぜ結露するの?冬の湿気とカビを不動産屋が解説します
最上階や1階と比べると、どうですか?
「寒さ」と「音」のどちらを取るか、で決まります。
札幌でよく比較される4つを並べます。
部屋の位置 | いいところ | 気をつけるところ |
|---|---|---|
中間階の角部屋 | 音が減る/明るい/上下に住戸があって暖かい | 壁が1面多く外に接する |
最上階の角部屋 | 上の足音がない/眺めと日当たり | ❄️ 天井からも冷える。夏は暑い |
1階の角部屋 | 足音を気にしなくていい/搬入がラク | ❄️ 床が冷える。雪・防犯の配慮が要る |
中部屋 | 冬が暖かい/光熱費が安い | 両隣の音/窓が1面 |
わたしが札幌でいちばんおすすめしやすいのは、中間階の角部屋です。
上下に人が住んでいる階は、上の階と下の階の暖房にも助けられます。 音の面でも寒さの面でも、バランスがいい位置です。
最上階の角部屋も人気です。ただし、屋根の断熱が弱い建物だと、冬は寒く、夏は暑いという両方が来ます。築年数の古い建物では、ここを必ず確認してください。
1階の角部屋は、除雪された雪が窓際に積まれないかを見てください。窓の前が雪山になると、日が入らなくなります。
内見のとき、角部屋のどこを見ますか?
この7つです。冬に見学できるなら、なお確実です。
窓ガラスが何枚か(サッシの枠を横から覗くと分かります)
窓の鍵まわりに、黒い点がないか(過去の結露とカビの跡です)
外壁側の壁を手で触ってみる(ひんやりする度合い)
暖房器具の位置と台数(窓から遠いところに1台だけ、は要注意)
窓の下枠に水の跡やシミがないか
角の外側に、雪が吹き溜まる場所がないか
エアコンが付いているか(角部屋は夏に暑くなることもあります)
2番目を必ず見てください。
サッシのゴムのところに黒い点が並んでいたら、前の入居者のときに結露していたということです。同じ条件なら、自分が住んでも同じことが起きます。これは、その場で「ここ、冬は結露しますか」と聞いていい質問です。
▶ 内見で見るべきポイントは?札幌の不動産屋が「ここだけは見て」と伝えている12か所
家賃は高いですか。払う価値はありますか?
同じ建物の中部屋より、月2千〜4千円ほど高いことが多いです。
では、その差額に価値があるかどうか。
わたしは、こう考えて選んでいただくことが多いです。
こういう方 | 角部屋が向きます |
|---|---|
隣の音に敏感 | ◎ とても向きます |
在宅で仕事をする | ◎ 静かで明るいのは効きます |
日中も家にいる | ◎ 照明代が減ります |
洗濯物を室内で干す | ○ 風が通るのは有利です |
冬の光熱費を抑えたい | △ 条件を絞って探しましょう |
家賃をとにかく下げたい | △ 中部屋のほうが総額は安いです |
家賃だけでなく、冬の光熱費を足した「冬の総額」で比べてください。
家賃が3千円安い中部屋と、光熱費が4千円高い角部屋。冬のあいだは、中部屋のほうが安く済みます。 でも、隣の音で眠れない部屋なら、その差額には意味がありません。
よくあるご質問(角部屋)
Q. 角部屋は、必ず窓が2面ありますか?
A. いいえ。1面しかない角部屋もあります。 建物の造りによっては、角にあたる壁に窓がないことがあります。図面で窓の位置を確認してください。
Q. 冬に寒いなら、角部屋はやめたほうがいいですか?
A. そんなことはありません。 サッシが二重で、暖房が都市ガスか灯油で、鉄筋コンクリート造。この条件が揃った角部屋なら、寒さの心配はほとんどいりません。避けるべきは「角部屋」ではなく、「窓が古い角部屋」です。
Q. 角部屋なら、隣の音は完全に聞こえませんか?
A. 片側は聞こえます。 そして、音は横だけでなく上下からも来ます。角部屋は「音が半分になる」であって、ゼロにはなりません。
Q. 暖房費を抑える方法はありますか?
A. 窓に断熱シートを貼る、厚手のカーテンを床まで垂らす、家具を外壁から離す。この3つは、賃貸でもできて効果があります。
Q. 夏は角部屋のほうが快適ですか?
A. 風が通るという点では快適です。 ただし、最上階の角や、西日が入る角は暑くなります。札幌も近年は真夏日が増えたので、ここは油断できません。
Q. 角部屋を希望していると伝えていいですか?
A. もちろんです。「角部屋がいいです」と言っていただければ、その条件で探します。 そのうえで、冬の寒さが心配なら「暖かい角部屋で」と付け足してください。探し方が変わります。
おわりに
角部屋は、人気があります。
そして、その人気にはちゃんと理由があります。
隣の音が減る。光が2方向から入る。風が通る。
これは、住んでみると本当に効きます。
ただ、札幌には冬があります。
「明るい」と「寒い」が、同じ理由から生まれているということだけは、知っておいてほしいのです。
だから、わたしは角部屋をご案内するとき、必ず窓を見ます。
ガラスが2枚あるか。サッシに結露の跡がないか。暖房が窓の近くにあるか。
それが揃っていれば、角部屋は本当にいい部屋です。
揃っていなければ、同じ建物の中部屋のほうが、冬は幸せかもしれません。
音に敏感な方と、光熱費を抑えたい方では、答えが逆になります。
「角部屋がいいんですけど、冬は寒いですか」——この聞き方で大丈夫です。
まずはLINEから、気軽に話しかけてくださいね☺
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