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内見で見るべきポイントは?札幌の不動産屋が「ここだけは見て」と伝えている12か所
内見でいちばん大事なのは、部屋の中ではありません。「駅からその部屋までの道」です。
部屋の中は、住めば慣れます。壁紙の色も、収納の少なさも、なんとかなります。
でも、毎日2回歩く道が暗くて怖いのは、慣れません。
そしてもうひとつ、札幌ならではの話があります。
冬の内見では雪で見えないものがあり、夏の内見では冬が想像できません。 どちらの季節に見るかで、見落とすものが変わるのです。
みなさま、こんにちは。
札幌・琴似の不動産屋「スマイルール」代表のゆりんごです🌷
内見のご案内は、わたしの仕事のいちばん楽しい部分です。お客さまが「あ、ここいいかも」とおっしゃる瞬間の顔が好きで、この仕事をしています。
ただ、楽しいだけでは終われません。住み始めてから「しまった」となるのを防ぐのも、同行しているわたしの役目です。
この記事では、わたしが実際にご案内中にお話ししていることを、そのまま書きます。
内見に持っていくものは何ですか?
メジャーとスマホ。この2つで足ります。
あると便利なものも含めて挙げます。
持ち物 | 何に使うか |
|---|---|
メジャー(5m以上) | 冷蔵庫・洗濯機の置き場、カーテンの幅、家具の入るスペース |
スマホ | 写真・動画・方位アプリ・水平器アプリ |
靴下(厚手) | 床の冷たさが分かります。冬は特に |
現在の家具のサイズメモ | 冷蔵庫・洗濯機・ベッド・机の幅と高さ |
間取り図 | 書き込みながら回れます |
身分証明書・収入証明書 | その日に申し込む可能性があるなら。手続きが一気に早くなります |
写真より動画をおすすめしています。 部屋に入ってから玄関を出るまで、しゃべりながら撮ってください。後で見返したときに、自分の「あ、ここ狭い」という声が入っていて、判断の助けになります。
洗濯機置き場の防水パンのサイズ(内寸)は、必ず測ってください。今使っている洗濯機が入らないというのは、引っ越し当日にいちばん困る事故です。
部屋の中で見るべきところは、どこですか?
12か所です。上から順に、住み心地への影響が大きい順です。
# | 見るところ | 具体的に |
|---|---|---|
1 | 窓の外と音 | 窓を開ける。何が見えるか、何が聞こえるか |
2 | 窓のガラスとサッシ | ペアガラスか。二重サッシか。樹脂サッシか |
3 | 暖房の種類 | 灯油FF式/都市ガス/プロパン/エアコン。給湯器の表示も見る |
4 | コンセントの位置と数 | 冷蔵庫の場所、ベッドの枕元、掃除機用 |
5 | 収納の奥行き | 幅だけでなく奥行き。ハンガーが掛かる奥行きがあるか |
6 | 洗濯機置き場の内寸 | 防水パンのサイズ。 |
7 | 水回りの水圧と排水 | 蛇口をひねる。シャワーも出す。流れ方を見る |
8 | ニオイ | 入った瞬間の第一印象。排水口・押し入れ・下駄箱 |
9 | 携帯の電波 | 各部屋で1本以上立つか。実際に通話してみる |
10 | 壁の厚さ | 軽くノックする。RC造か木造かは図面で確認 |
11 | 床の傾き・きしみ | ゆっくり歩く。スマホの水平器アプリも使えます |
12 | 玄関ドアと鍵 | 鍵の種類。ドアスコープ。チェーン。郵便受けの覗き見対策 |
とくに「窓の外」を強くおすすめする理由
日当たりの良さの確認も大切ですが、窓を開けたときに何が聞こえるかは、その場でしか分かりません。
大通りの車の音
隣の建物の換気扇の音
学校のチャイム、部活の声
飲食店の裏口(ニオイと深夜の話し声)
わたしは内見のとき、必ず窓を開けます。 お客さまと一緒に何が見えて何が聞こえるかを確認するのです。
建物の共用部は、どこを見ればいいですか?
共用部は、その建物の「住民の質」と「管理会社の姿勢」がそのまま出ます。
部屋はリフォームすれば新品同様になりますが、共用部は嘘をつきません。
見ていただきたいのは、この5か所です。
ゴミ置き場 — 分別されているか。ネットがかけてあるか。曜日以外の日にゴミがないか
集合ポスト — チラシが溢れているポストが多くないか。鍵は掛かるか
廊下と階段 — 私物(自転車・タイヤ・傘)が置かれていないか
駐輪場 — 放置自転車だらけでないか。屋根付きか(札幌では冬に埋まります)
掲示板 — 何が貼ってあるか。注意書きの内容が、その建物の困りごとです
そして、ゴミ出しのルールは必ず聞いてください。
24時間いつでも出せるか、収集日の朝だけか
ゴミステーションが屋内か、屋外か
札幌の冬に、決まった曜日の朝だけ屋外のゴミステーションまで出しに行くのは、思っている以上に負担です。24時間出せる屋内のゴミ置き場は、雪のある街では地味に大きな価値があります。
共用部の汚れが気になったときは、「清掃は何日に一度入りますか」と聞いてください。即答できる管理会社は、ちゃんと管理しています。
5番目は、意外と見られていません。
「ゴミの分別を守ってください」「深夜の騒音について」といった貼り紙が何枚もある建物は、実際にそういうことが起きています。
そして、女性のひとり暮らしなら、ここも見てください。
郵便受けから中が見えないか(表札を出さなくていいタイプか)
オートロックの位置(エントランスの内側にポストがあるか、外側か)
駐輪場や共用玄関に、外から人が入り込める死角がないか
周辺環境は、いつ見ればいいですか?
内見した時間帯とは別に、できる限り夜も来てください。
昼と夜で、街の顔はまったく変わります。
見ていただきたいのは、駅から部屋までの道です。
チェック | 見るポイント |
|---|---|
街灯の間隔 | 暗い区間が何メートル続くか |
人通り | 21時以降に人が歩いているか |
途中のお店 | 遅くまで開いている店が道沿いにあるか |
建物の1階 | 店舗か、駐車場か、空き地か(暗さが変わります) |
曲がり角の数 | 見通しの悪い角が多くないか |
琴似を例にすると、同じ「琴似駅徒歩7分」でも、商店街を通る7分と、住宅街を抜ける7分では、夜の体感がまったく違います。
そして、周辺で見ていただきたい施設です。
スーパー(何時まで開いているか。冬に歩ける距離か)
コンビニ
ドラッグストア
郵便局・銀行
交番(場所を知っているだけで、夜の安心感が変わります)
内科(意外と大事です)
冬に内見するとき、雪で見えないものは何ですか?
これは札幌ならではの、いちばん大事な注意点です。
冬の内見は「冬の暮らしがそのまま見られる」という大きな利点があります。寒さも、除雪の状態も、その日に分かります。
ただし、雪の下に隠れて見えないものがあります。
見えないもの | どうするか |
|---|---|
駐車場の区画線・実際の広さ | 図面で寸法を確認。夏の写真を管理会社に依頼 |
敷地の段差・傾斜 | 図面と、夏に撮られた写真で確認 |
ベランダ・庭の状態 | 同上 |
建物の基礎まわり | 同上 |
自転車置き場の位置 | 冬は使えないので、雪解け後を想定して聞く |
建物の外壁の傷み | 雪が付いている面は見えません |
そして、逆に冬にしか見えない、価値の高い情報もあります。
除雪がきちんと入っているか(内見当日の玄関前とアプローチの状態)
屋根の雪の落ち方(雪庇が出ていないか、玄関の上に落ちる形か)
窓の結露(内見時に窓の下がびしょ濡れなら、断熱が弱い証拠です)
廊下や階段の凍結(外階段の物件は冬に滑ります)
冬の内見でこれが確認できるのは、大きな得です。 夏に見た人には、絶対に分からないことですから。
夏や秋に内見するとき、冬を想像するには?
札幌の夏は本当に気持ちがよくて、この時期に内見すると、雪のことが頭から消えます。
だから、この4つを聞いてください。
「暖房は何ですか」(灯油FF式/都市ガス/プロパン/エアコン)
「窓はペアガラスですか。内窓はありますか」
「除雪は誰がやりますか。雪はどこに寄せますか」
「南側に建っている建物は、何階建てですか」(冬は日が低く、影が長くなります)
そして、駅からの徒歩分数は1.5倍で考えてください。
夏の「徒歩10分」は、路面が凍って歩道が狭くなる真冬には15分以上かかります。
冬の物件選びについては「札幌に移住するなら、冬を想定して部屋を選んでください」に詳しく書きました。
やってはいけない内見のNG行動は?
正直にお伝えします。もったいないな、と思う動き方が5つあります。
NG1. 予算に合っていない物件を見てしまう
これがいちばん、もったいないです。
予算6万円の方が「参考までに」と8万円の部屋を見ると、その8万円の部屋が基準になってしまいます。 6万円の部屋がすべて見劣りして、決められなくなる。その間に、条件のいい6万円の部屋は決まっていきます。
不動産屋としては高い部屋を見せたほうが得なのかもしれませんが、わたしはご予算の中でご案内します。
NG2. 早すぎる時期に見に行く
賃貸の募集は、だいたい入居希望日の1〜1.5か月前が動きどきです。募集開始から1か月以内に決まる部屋がほとんどで、条件のいい部屋は数日で埋まります。3か月先の入居予定で内見しても、その部屋はまず残っていません。
そして、早く動きすぎると、もうひとつ損があります。
気に入って契約してしまうと、いま住んでいる部屋と新しい部屋の家賃を、二重に払う期間が生まれます。
家賃4万円なら、1か月ずれるだけで4万円。これは、けっこう痛いです。
引っ越したい日から逆算して、内見は1か月前くらいから。 これがいちばん無駄がありません。
NG3. 内見のあとに、またネットで最初から探し直す
見て回って、いいなと思う部屋が出てきたのに、「もっといいのがあるかも」とまたポータルサイトを1から見始める。 これで決まらなくなる方も実際にいらっしゃいます。
ネットに出ている情報は、内見で得た情報より必ず少ないです。実際に見た部屋のほうが、判断材料が多いのです。
それに、探し直して見つかる「もっといい部屋」が、すでに募集の終わったおとり物件であることも珍しくありません。問い合わせたら「今ちょうど決まってしまって」と言われて、別の部屋をすすめられる。あの手口です。
準備に時間をかけるのは内見まで。内見のあとは、決める段取りに切り替えてください。
NG4. 部屋だけ見て、周りを見ずに帰る
部屋を15分見て「ありがとうございました」で終わってしまう。
先ほど書いたとおり、周辺環境と共用部のほうが、後から変えられません。
NG5. 思ったことを言わずに帰る
「ちょっと狭いな」「収納が足りないな」と思っても、担当者に言わずに帰ってしまう。
言ってください。「うーん」でいいです。
条件は、内見をするうちに変わっていくのが普通です。「築年数は気にしない」と言っていた方が、3件見たあとに「やっぱり新しいほうがいいです」となるのは、まったく普通のことです。
伝えていただければ、次にご案内する物件が変わります。伝えないまま条件の違う部屋を見続けるのは、お互いに時間がもったいないです。
よくあるご質問(内見)
Q. 1日に何件くらい見られますか?
A. 多くても3〜4件が現実的です。5件を超えると記憶が混ざります。札幌市内で移動を挟むと、1件あたり30〜40分見ておくとよいです。弊社は無料で送迎しています。
Q. ひとりで内見に行っても大丈夫ですか?
A. 大丈夫ですが、女性おひとりでの内見は、女性スタッフの同行をおすすめしています。 弊社は女性スタッフが同行します。ご家族やお友だちと一緒でも、もちろん構いません。
Q. 内見だけして、断ってもいいですか?
A. もちろんです。気を遣って申し込む必要は、まったくありません。
Q. いい部屋だと思ったら、その場で決めないとだめですか?
A. 札幌の繁忙期(1〜3月)は、条件のいい部屋が数日で決まります。ただ、申し込みは契約ではありません。 申し込みを入れてから契約までの間に、やっぱりやめたいなとなったら、キャンセルすることも可能です。ただし、キャンセル料がかかるお部屋も増えてきていますので、悩んだらスタッフに遠慮なく聞いてくださいね。
Q. オンラインで内見できますか?
A. できます。道外の方には、通話をつないだまま部屋と周辺を歩いてお見せしています。日当たりや窓のガラス、設備など、この記事に書いたポイントも映しながらご説明します。物件によっては360度カメラのパノラマ内見やVR内見に対応しているものもありますし、それが難しくても写真や動画をお送りできます。「時間がとれないから内見はあきらめる」は、しなくて大丈夫です。
Q. 内見のときに聞きにくいことがあります。
A. わたしに言ってください。管理会社への確認は、こちらが代わりにします。聞きにくいことを代わりに聞くのが、不動産屋の仕事です。
おわりに
内見は、部屋の広さやきれいさを確かめる作業ではありません。
「ここで毎日、どんな生活をするか」を具体的に想像する時間です。
朝起きて、カーテンを開けて、どこに光が入るか。
仕事から帰って、駅を出て、どの道を歩くか。
2月の夜、玄関のドアを開けたときに、部屋は暖かいか。
その想像がちゃんとできた部屋は、住んでから後悔しにくいです。
同じ「駅徒歩7分」でも、その7分がどんな7分なのかで、住んでからの気持ちはまったく変わります。
お部屋探しは、しっかりこだわっていいんです。
「内見に行きたいけど、何を見ればいいか分からない」でも大丈夫です。まずはLINEから、気軽に話しかけてくださいね☺
札幌女性不動産 by Smirule(スマイルール)
〒063-0811 北海道札幌市西区琴似1条7丁目2-14 CASA COMODO 1F(地下鉄琴似駅5番出口から徒歩7分)
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