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冬物・灯油・タイヤ。札幌の「かさばるもの」はどこにしまいますか

2026/9/26

札幌の部屋探しでいちばん後悔しやすいのは、「室内に置きたくない大きいもの」の置き場所を決めずに契約することです。

理由はひとつです。
スタッドレスタイヤ、灯油、除雪道具、冬の寝具。これらは全部、夏の内見では存在しないからです。 頭の中にないものは、確認できません。そして冬になって、玄関や廊下にそれが並ぶことになります。

みなさま、こんにちは。
札幌・琴似の不動産屋「スマイルール」代表のゆりんごです🌷

「タイヤって、どこに置くんですか?」
道外から移住される方から、必ずと言っていいほど聞かれます。

そして、札幌で長く暮らしている方でも、引っ越しのときに初めて「前の家は物置があったから考えたことがなかった」と気づくことがあります。

これは、収納の話というより、札幌で暮らす段取りの話です。


札幌で「かさばるもの」は、具体的に何ですか?

この6つです。全部、室内には置きたくないものです。

もの

大きさ・扱いにくさ

スタッドレスタイヤ(4本)

積んで幅60cm×高さ70cm前後。重い

灯油のポリタンク

においが強く、室内保管に向きません

除雪スコップ・ママさんダンプ

長さがあり、濡れた状態で持ち込めません

雪落とし・車の雪はらい棒

車のそばに置きたいもの

冬の寝具・毛布

押入れの半分を使うことも

石油ストーブ・加湿器

夏のあいだ、置き場所が必要

上の4つは、屋外に置けるかどうかで生活がまるごと変わります。

だからわたしは、車をお持ちの方には「物置はありますか」を、家賃の次に確認しています。ここが決まらないと、玄関に長靴とスコップとタイヤが並ぶことになります。

▶ 部屋が片づきません。狭い部屋でも散らからない収納の作り方


物置は、どうやって確認すればいいですか?

「ある」と聞くだけでは足りません。この5つまで聞いてください。

#

確認すること

なぜ

1

各戸に1つか、共用か

共用だと早い者勝ちのことがあります

2

無料か、別料金か

月額がかかる物件があります

3

中の広さと高さ

タイヤ4本が入るかどうかが分かれ目

4

鍵がかかるか

かからない物置もあります

5

冬に、扉の前が雪で埋まらないか

❄️ いちばん見落とされます

5番目です。ここがいちばん大事です。

物置があっても、屋根の雪が落ちる場所や、除雪の雪を積む場所の正面にあると、冬のあいだ扉が開きません。冬に使いたいものを入れているのに、冬に開かない。これは実際によくあります。

内見のときは、「冬、この物置の前に雪は積まれますか」と聞いてください。分からなければ、わたしが管理会社に確認します。

そして3番目。タイヤ4本を平積みにすると、おおよそ一辺60〜70cmの正方形くらいの場所を取ります。物置に「入る」と言われても、他のものと同時に入るかは別の話です。

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ベランダには、置いていいのですか?

置けるものと、置いてはいけないものがあります。

まず大前提として、ベランダは多くの場合、共用部分の扱いです。 自分専用に見えても、契約上は「専用使用が認められた共用部」であることがほとんどです。

そのうえで、こう考えてください。

ベランダの扱い

例

置きやすい

小型の物置、ガーデニング用品、たたんだ物干し

避けたい

避難ハッチ・隔て板の前をふさぐもの

避けたい

灯油のポリタンク(直射日光と温度変化に弱い)

要確認

タイヤ(重量と美観の面で不可の物件があります)

避難ハッチと隔て板は、絶対にふさがないでください。 ここは非常時に隣の家へ逃げる通路です。物置を置くときも、この2か所を避けて置き場所を決めてください。

❄️ そして札幌では、もうひとつ。
ベランダに置いたものは、冬のあいだ雪に埋まります。 12月に埋まって、4月に出てくる。その前提で置くものを選んでください。プラスチックの容器は、凍結と雪の重みで割れることがあります。


灯油は、どこに置けばいいですか?

屋外の、直射日光が当たらない場所です。室内保管は避けてください。

石油ストーブやFF式の暖房を使う物件では、灯油の置き場所が必ず問題になります。

押さえておきたいのは、この4点です。

  • 直射日光の当たらない屋外に置く(物置の中か、日陰の壁際)

  • 専用のポリタンクを使う(色のついた灯油用の容器。それ以外に入れない)

  • 暖房器具のすぐそばには置かない

  • ふたを確実に閉める(横倒しでの持ち運びは避けます)

そして、集合住宅では「配達の受け取り方」も確認してください。

灯油は配達を頼む方が多いのですが、物件によって、タンクの場所まで入ってもらえるか、共用部に置いてもらう形かが変わります。ここは管理会社に確認できます。

なお、オートロックの建物で灯油配達を頼む場合は、不在時にどう受け取るかを最初に決めておくと後が楽です。

灯油が必要な物件かどうかは、暖房の方式で決まります。ここは、部屋を決める前に必ず見てください。

▶ 札幌に移住するなら、冬を想定して部屋を選んでください。暖房費と雪の落とし穴を不動産屋が解説します

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スタッドレスタイヤは、どうしている方が多いですか?

大きく3つの方法に分かれます。

方法

向いている方

注意点

自宅の物置に置く

物置がある方

入るか事前に測ること

タイヤの保管サービスに預ける

物置がない方

毎月または年間の費用がかかります

実家や親族の家に置く

市内に頼れる先がある方

交換のたびに運ぶ手間

物置がない物件を選ぶなら、預ける前提で考えてください。

費用は預け先によって幅がありますが、年間で数千円〜1万円台という方が多い印象です。 タイヤ交換を依頼したお店でそのまま預かってもらう形が、いちばん手間が少ないと思います。

室内に置くのは、おすすめしません。 ゴムのにおいが出ますし、重いので床にも負担がかかります。どうしても置く場合は、玄関土間か、専用のカバーに入れてください。

そして、車をお持ちでない方へ。タイヤは不要ですが、除雪道具は必要になることがあります。 集合住宅は管理会社が除雪する物件が多いものの、玄関前や駐輪場までは自分で、という物件も普通にあります。 ここは契約前に確認してください。


トランクルームは、借りたほうがいいですか?

年に1〜2回しか出さないものだけなら、合理的です。

考え方はシンプルです。

預けて合うもの

預けると後悔しやすいもの

来客用の布団

季節ごとに出し入れする衣類

思い出の品・書類

よく使うレジャー用品

使っていない家電

冬に使う除雪道具(雪の日に取りに行けません)

右の列が大事です。

❄️ とくに除雪道具。雪が降った朝に、車で取りに行かないと使えないのでは意味がありません。冬に使うものは、必ず家の敷地内に置いてください。

そして、費用を家賃に足して考えてください。毎月の負担が増えるくらいなら、最初から物置付きの物件を選んだほうが安いことがあります。

「物置がある分、家賃が2千円高い物件」と「物置なし+トランクルーム」を比べると、前者のほうが安く、手間も少ないというケースは珍しくありません。

▶ 家賃は手取りの3分の1が目安?札幌では、その計算だと冬に足りなくなります


内見で、どこを見ればいいですか?

部屋の中だけでなく、建物の外を一周してください。

冬のものは、部屋の外に置き場所があります。だから、外を見ないと分かりません。

  • 物置の位置と、扉の前のスペース

  • 雪を捨てる場所(雪捨て場)があるか

  • 屋根から雪が落ちる位置(そこには何も置けません)

  • 駐輪場が屋内か屋外か(屋外だと冬は使えません)

  • 玄関前の除雪は誰がするか

  • ゴミ置き場が、冬に埋もれない位置か

3番目は、写真を撮っておいてください。 屋根の形と、地面の跡を見ると、雪がどこに落ちるか見当がつきます。その真下に物置や駐車スペースがある物件は、冬に困ります。

▶ 内見で見るべきポイントは?札幌の不動産屋が「ここだけは見て」と伝えている12か所


よくあるご質問(札幌のかさばるもの)

Q. 物置がない物件は、避けたほうがいいですか?
A. 車をお持ちなら、優先度は高いです。 車がなく、除雪も管理会社がしてくれる物件なら、なくても十分暮らせます。ご自身の生活で「外に置きたいもの」が何本あるかで判断してください。

Q. 灯油を室内に置いてはいけませんか?
A. においと安全の面で、おすすめしません。 どうしても屋外に置けない場合は、暖房器具から離れた、日の当たらない場所に。物件によっては室内保管を禁じている場合もあるので、契約書を確認してください。

Q. 冬物の寝具は、圧縮袋に入れて大丈夫ですか?
A. 羽毛以外は、多くの場合は大丈夫です。 羽毛布団は強く圧縮すると傷むことがあるので、ゆるめの収納袋がおすすめです。しまう前に、しっかり乾かしてください。

Q. ベランダに物置を置いてもいいですか?
A. 管理規約によります。 置ける物件もありますが、避難ハッチと隔て板の前は必ず空けてください。事前に管理会社へ確認します。

Q. 大きなものを処分したいのですが、どうすればいいですか?
A. 札幌市では、大型のものは決められた方法で出す仕組みがあります。品目によって扱いが違うので、札幌市の窓口や案内で確認してください。 引っ越しの直前は混み合うので、早めに動くのがおすすめです。

Q. 冬の途中で引っ越すと、これらの置き場所はどうなりますか?
A. 雪の中での荷物の出し入れになります。 タイヤと除雪道具は、最後に積んで最初に降ろす、と決めておくと当日が楽です。


おわりに

札幌の部屋探しは、部屋の中だけを見ても終わりません。

タイヤ、灯油、スコップ、長靴。
これは「物」ではなく、冬をどう回すかという段取りです。

わたし自身、冬のあいだに何度も「あれをどこに置いたか」で困ってきました。そして、物置の扉の前に雪が積まれて開かなかった年もあります。それ以来、内見では必ず建物の外を一周するようにしています。

夏や秋に部屋を決める方が多いので、このあたりは本当に見落とされます。
でも、見落としたまま契約しても、冬は必ず来ます。

だから、内見のときに聞いてください。
「これ、冬はどうなりますか」——この一言で十分です。

分からないことは、わたしが管理会社に確認します。
それで条件が合わなければ、次の物件を見ればいいのです。

まずはLINEから、気軽に話しかけてくださいね☺


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