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クローゼットが足りません。収納が少ない部屋でも暮らせますか
暮らせます。収納が少ない部屋は、実は「使える高さ」が余っていることがほとんどだからです。
理由はひとつです。
多くのクローゼットは、ハンガーパイプの下と、棚の上に大きな空間が残ったまま使われていないからです。 ここを使えるかどうかで、同じ収納が1.5倍にも半分にもなります。足りないのは面積ではなく、区切り方です。
みなさま、こんにちは。
札幌・琴似の不動産屋「スマイルール」代表のゆりんごです🌷
「間取りは気に入ったんですけど、クローゼットが小さくて……」
内見の途中で、こう言って立ち止まる方はとても多いです。
そして、そこで候補から外してしまう方も多いのです。でも、収納が少ないという理由だけで外すのは、もったいないことがあります。 収納は後から足せます。日当たりや駅までの道は、後から足せません。
押入れとクローゼットは、何が違いますか?
奥行きと、中の仕切り方が違います。得意なものが別なのです。
押入れ | クローゼット | |
|---|---|---|
奥行き | 約75〜90cm | 約55〜60cm |
中の作り | 中段の棚で上下2段 | ハンガーパイプと棚1枚 |
得意なもの | 寝具・大きな箱・季節物 | 服を吊るすこと |
苦手なもの | 奥のものが死蔵しやすい | 大きくて深いもの |
扉 | ふすま(半分しか開かない) | 折れ戸・引き戸 |
押入れは「量が入るが、奥が見えなくなる」収納です。
だから押入れは、手前と奥で役割を分けます。 手前を毎日〜週1で使うもの、奥を年に1〜2回のものにしてください。奥に引き出しを入れるより、キャスター付きの台に載せて、丸ごと引き出せる形にすると死蔵しません。
クローゼットは「服には強いが、量は入らない」収納です。
奥行きが60cm弱なので、服を吊るすとほぼぴったり。そのかわり、ハンガーの下に40〜80cmほどの空間が丸ごと余ります。 ここが最大の伸びしろです。
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収納が少ない物件は、どう見極めますか?
図面の「収納」という文字ではなく、幅の数字と、部屋全体に対する割合を見てください。
募集図面には「CL」「WIC」「押入」などの記号が書かれています。ただし、同じ「CL」でも幅90cmと幅180cmがあります。 文字の数ではなく、幅が肝心です。
わたしが目安にしているのは、この考え方です。
部屋の広さ | 収納の幅(合計)の目安 |
|---|---|
1R・1K(20〜25㎡) | 90cm以上あれば、工夫で足ります |
1DK・1LDK | 180cm前後あると余裕が出ます |
2LDK以上 | 部屋ごとに1か所あるかを見てください |
幅が90cm未満で、他に押入れも物置もない部屋は、ひとり暮らしでも工夫が必要になります。ここは正直にお伝えしています。
そして、「収納が多い」と書かれていても、奥行き30cmの浅い棚だけということもあります。浅い収納は、服を吊るせません。図面で分からないときは、聞いてください。
内見で、どこを測ればいいですか?
この5か所です。メジャーを持っていってください。
# | 測るところ | 何のため |
|---|---|---|
1 | クローゼットの内寸の幅 | ハンガーが何着分入るか |
2 | ハンガーパイプから床までの高さ | 下に何を置けるか。最重要 |
3 | 扉の開口の幅 | ケースが入るかどうかが決まります |
4 | 上の棚から天井までの高さ | 箱を積めるか |
5 | ベッドや家具を置く壁の長さ | 後付け収納を置けるか |
2番目がいちばん見落とされます。
ハンガーパイプの下に70cmあれば、3段の引き出しケースが入ります。40cmしかなければ、2段までです。この30cmの差が、収納量では倍近い差になります。
そして3番目。中は広いのに、折れ戸の開口が狭くて収納ケースが入らないことがあります。これは実際によくあります。「中の幅」ではなく「入口の幅」を測ってください。
写真も撮っておいてください。扉を開けた状態の正面と、中を見上げた1枚があると、家に帰ってから検討できます。
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後から収納を足すには、何がありますか?
壁を傷つけずに足せる方法が、大きく4つあります。
① 突っ張り棒・突っ張り式のラック
クローゼットの中にもう1本パイプを渡すと、丈の短い服を上下2段にできます。 シャツやスカートが中心の方は、これだけで収納量がほぼ倍になります。部屋の隅に突っ張り式のラックを立てる方法もあります。
② ハンガーラック(置き型)
クローゼットに入りきらない上着やコートを、外に出して吊るします。❄️ 札幌では、冬のコートを室内のラックにかけている方が多いです。 厚手のダウンはクローゼットを一気に圧迫するので、シーズン中だけ外に出すのは現実的な方法です。
③ ベッド下
ベッド下は、部屋の中でいちばん大きい未使用スペースです。高さ20cm以上あれば、専用の浅い引き出しが入ります。脚の高いベッドを選べば、それだけで押入れ半分ぶんの収納が生まれます。
④ 扉の裏・壁のフック
ドアハンガー、マグネット式の棚。床を使わずに置ける場所です。
ただし、後付けには注意点もあります。
突っ張り棒は、耐荷重を必ず確認する(コートを何着もかけると落ちます)
壁に穴を開ける前に、契約書を確認する(原状回復の対象になります)
家具で窓や暖房をふさがない(これは札幌では特に大事です)
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札幌ならではの注意点はありますか?
冬物の量と、収納の中の湿気です。
まず量です。札幌で暮らすと、冬の衣類と寝具が、本州より明らかにかさばります。
増えるもの | 収納への影響 |
|---|---|
ダウン・厚手コート | 1着でハンガー2〜3着分の厚み |
セーター・厚手のニット | たたむと棚1段が埋まります |
冬用の寝具・毛布 | 押入れの半分を使うことも |
スノーブーツ | 丈があり、下駄箱に入らないことが多い |
つまり、夏の荷物量で「足りる」と判断すると、冬に破綻します。
内見が夏なら、冬の装備を頭の中で足して見てください。判断に迷ったら、わたしに聞いてください。実際にどのくらい入るか、一緒に考えます。
そして湿気です。押入れやクローゼットは、部屋の中でいちばん結露とカビが出やすい場所です。理由は、外壁に面した面が冷えるのに、扉を閉めているせいで空気が動かないからです。
対策は、この3つです。
壁にぴったり寄せず、数センチ空けてものを置く
すのこを敷いて、床から浮かせる
週に一度は扉を開けて、空気を入れ替える
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収納が少ない部屋と、広いけど収納がない部屋。どちらを選びますか?
広さより、収納が少ないほうが後から取り戻せます。
これはよく聞かれますが、わたしの答えははっきりしています。
後から足せるか | |
|---|---|
収納の量 | 足せます(突っ張り棒・ラック・ベッド下) |
部屋の広さ | 足せません |
日当たり | 足せません |
駅までの道 | 足せません |
暖房の種類 | ほぼ変えられません |
足せるものより、足せないものを優先してください。
「収納が少ないから」という理由だけで、日当たりのいい部屋や、駅から明るい道を歩ける部屋を外してしまうのは、もったいないと思っています。
ただし、例外があります。家族が多くて荷物が多い方、趣味の道具が多い方は、収納の量そのものが生活の質を決めます。この場合は、部屋数より収納を優先する選び方もあります。
よくあるご質問(クローゼット・押入れ)
Q. ウォークインクローゼットは、収納量が多いですか?
A. 思ったほどではありません。 人が歩く通路のぶんだけ、収納に使えない面積が生まれます。同じ面積なら、壁一面のクローゼットのほうが入ることもあります。出し入れのしやすさで選んでください。
Q. 押入れの襖を外して使ってもいいですか?
A. 外した襖を傷つけずに保管できるなら、多くの場合は大丈夫です。 ただし退去時に元に戻す必要があるので、置き場所を確保してから外してください。心配なときは、契約前に確認します。
Q. 収納ケースは、内見の前に買っておいたほうがいいですか?
A. やめておいてください。 寸法が合わないと使えません。入居して、測ってから買うほうが確実です。それまでは紙袋や空き箱で代用できます。
Q. トランクルームを借りるのは、ありですか?
A. ありです。ただし、毎月の費用が家賃に上乗せされることを計算に入れてください。 年に1回しか出さないものなら合理的ですが、季節ごとに出し入れするものは、通いが面倒になりがちです。
Q. 玄関の収納が小さいです。どうすればいいですか?
A. ❄️ 札幌では、ここがかなり効きます。 冬はブーツ、手袋、除雪用の道具が加わります。下駄箱に入らない分は、玄関の壁にフックを足す、突っ張り式のシューズラックを置くのが現実的です。
Q. 収納が少ない物件は、家賃が安いですか?
A. その傾向はありますが、収納だけで決まるわけではありません。 築年数や設備の影響のほうが大きいです。収納が少ない築浅物件も普通にあります。
おわりに
「クローゼットが小さいので、この部屋はやめます」
内見でそう言われたとき、わたしはいつも一度だけ引き止めます。
そのクローゼット、まだ半分も使えていないことが多いからです。
ハンガーの下の空間。棚の上から天井まで。扉の裏。ベッドの下。
これを全部足すと、たいていの場合、いま入っているものは収まります。
もちろん、本当に足りない部屋もあります。そのときは、はっきりお伝えします。入らないものを「入りますよ」とは言いません。
ただ、収納の量だけで候補を外す前に、一度測ってみませんか。
メジャーはこちらで用意します。内見のときに、一緒に測りましょう。
そのうえで、足りなければ次の物件を見ればいいのです。
決まらなくても構いません。納得して決めてほしいと思っています。
「この部屋、荷物入りますか」だけで大丈夫です。
まずはLINEから、気軽に話しかけてくださいね☺
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