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クローゼットが足りません。収納が少ない部屋でも暮らせますか

2026/9/25

暮らせます。収納が少ない部屋は、実は「使える高さ」が余っていることがほとんどだからです。

理由はひとつです。
多くのクローゼットは、ハンガーパイプの下と、棚の上に大きな空間が残ったまま使われていないからです。 ここを使えるかどうかで、同じ収納が1.5倍にも半分にもなります。足りないのは面積ではなく、区切り方です。

みなさま、こんにちは。
札幌・琴似の不動産屋「スマイルール」代表のゆりんごです🌷

「間取りは気に入ったんですけど、クローゼットが小さくて……」
内見の途中で、こう言って立ち止まる方はとても多いです。

そして、そこで候補から外してしまう方も多いのです。でも、収納が少ないという理由だけで外すのは、もったいないことがあります。 収納は後から足せます。日当たりや駅までの道は、後から足せません。


押入れとクローゼットは、何が違いますか?

奥行きと、中の仕切り方が違います。得意なものが別なのです。

押入れ

クローゼット

奥行き

約75〜90cm

約55〜60cm

中の作り

中段の棚で上下2段

ハンガーパイプと棚1枚

得意なもの

寝具・大きな箱・季節物

服を吊るすこと

苦手なもの

奥のものが死蔵しやすい

大きくて深いもの

扉

ふすま(半分しか開かない)

折れ戸・引き戸

押入れは「量が入るが、奥が見えなくなる」収納です。

だから押入れは、手前と奥で役割を分けます。 手前を毎日〜週1で使うもの、奥を年に1〜2回のものにしてください。奥に引き出しを入れるより、キャスター付きの台に載せて、丸ごと引き出せる形にすると死蔵しません。

クローゼットは「服には強いが、量は入らない」収納です。

奥行きが60cm弱なので、服を吊るすとほぼぴったり。そのかわり、ハンガーの下に40〜80cmほどの空間が丸ごと余ります。 ここが最大の伸びしろです。

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収納が少ない物件は、どう見極めますか?

図面の「収納」という文字ではなく、幅の数字と、部屋全体に対する割合を見てください。

募集図面には「CL」「WIC」「押入」などの記号が書かれています。ただし、同じ「CL」でも幅90cmと幅180cmがあります。 文字の数ではなく、幅が肝心です。

わたしが目安にしているのは、この考え方です。

部屋の広さ

収納の幅(合計)の目安

1R・1K(20〜25㎡)

90cm以上あれば、工夫で足ります

1DK・1LDK

180cm前後あると余裕が出ます

2LDK以上

部屋ごとに1か所あるかを見てください

幅が90cm未満で、他に押入れも物置もない部屋は、ひとり暮らしでも工夫が必要になります。ここは正直にお伝えしています。

そして、「収納が多い」と書かれていても、奥行き30cmの浅い棚だけということもあります。浅い収納は、服を吊るせません。図面で分からないときは、聞いてください。


内見で、どこを測ればいいですか?

この5か所です。メジャーを持っていってください。

#

測るところ

何のため

1

クローゼットの内寸の幅

ハンガーが何着分入るか

2

ハンガーパイプから床までの高さ

下に何を置けるか。最重要

3

扉の開口の幅

ケースが入るかどうかが決まります

4

上の棚から天井までの高さ

箱を積めるか

5

ベッドや家具を置く壁の長さ

後付け収納を置けるか

2番目がいちばん見落とされます。

ハンガーパイプの下に70cmあれば、3段の引き出しケースが入ります。40cmしかなければ、2段までです。この30cmの差が、収納量では倍近い差になります。

そして3番目。中は広いのに、折れ戸の開口が狭くて収納ケースが入らないことがあります。これは実際によくあります。「中の幅」ではなく「入口の幅」を測ってください。

写真も撮っておいてください。扉を開けた状態の正面と、中を見上げた1枚があると、家に帰ってから検討できます。

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後から収納を足すには、何がありますか?

壁を傷つけずに足せる方法が、大きく4つあります。

① 突っ張り棒・突っ張り式のラック
クローゼットの中にもう1本パイプを渡すと、丈の短い服を上下2段にできます。 シャツやスカートが中心の方は、これだけで収納量がほぼ倍になります。部屋の隅に突っ張り式のラックを立てる方法もあります。

② ハンガーラック(置き型)
クローゼットに入りきらない上着やコートを、外に出して吊るします。❄️ 札幌では、冬のコートを室内のラックにかけている方が多いです。 厚手のダウンはクローゼットを一気に圧迫するので、シーズン中だけ外に出すのは現実的な方法です。

③ ベッド下
ベッド下は、部屋の中でいちばん大きい未使用スペースです。高さ20cm以上あれば、専用の浅い引き出しが入ります。脚の高いベッドを選べば、それだけで押入れ半分ぶんの収納が生まれます。

④ 扉の裏・壁のフック
ドアハンガー、マグネット式の棚。床を使わずに置ける場所です。

ただし、後付けには注意点もあります。

  • 突っ張り棒は、耐荷重を必ず確認する(コートを何着もかけると落ちます)

  • 壁に穴を開ける前に、契約書を確認する(原状回復の対象になります)

  • 家具で窓や暖房をふさがない(これは札幌では特に大事です)

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札幌ならではの注意点はありますか?

冬物の量と、収納の中の湿気です。

まず量です。札幌で暮らすと、冬の衣類と寝具が、本州より明らかにかさばります。

増えるもの

収納への影響

ダウン・厚手コート

1着でハンガー2〜3着分の厚み

セーター・厚手のニット

たたむと棚1段が埋まります

冬用の寝具・毛布

押入れの半分を使うことも

スノーブーツ

丈があり、下駄箱に入らないことが多い

つまり、夏の荷物量で「足りる」と判断すると、冬に破綻します。

内見が夏なら、冬の装備を頭の中で足して見てください。判断に迷ったら、わたしに聞いてください。実際にどのくらい入るか、一緒に考えます。

そして湿気です。押入れやクローゼットは、部屋の中でいちばん結露とカビが出やすい場所です。理由は、外壁に面した面が冷えるのに、扉を閉めているせいで空気が動かないからです。

対策は、この3つです。

  • 壁にぴったり寄せず、数センチ空けてものを置く

  • すのこを敷いて、床から浮かせる

  • 週に一度は扉を開けて、空気を入れ替える

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収納が少ない部屋と、広いけど収納がない部屋。どちらを選びますか?

広さより、収納が少ないほうが後から取り戻せます。

これはよく聞かれますが、わたしの答えははっきりしています。

後から足せるか

収納の量

足せます(突っ張り棒・ラック・ベッド下)

部屋の広さ

足せません

日当たり

足せません

駅までの道

足せません

暖房の種類

ほぼ変えられません

足せるものより、足せないものを優先してください。

「収納が少ないから」という理由だけで、日当たりのいい部屋や、駅から明るい道を歩ける部屋を外してしまうのは、もったいないと思っています。

ただし、例外があります。家族が多くて荷物が多い方、趣味の道具が多い方は、収納の量そのものが生活の質を決めます。この場合は、部屋数より収納を優先する選び方もあります。


よくあるご質問(クローゼット・押入れ)

Q. ウォークインクローゼットは、収納量が多いですか?
A. 思ったほどではありません。 人が歩く通路のぶんだけ、収納に使えない面積が生まれます。同じ面積なら、壁一面のクローゼットのほうが入ることもあります。出し入れのしやすさで選んでください。

Q. 押入れの襖を外して使ってもいいですか?
A. 外した襖を傷つけずに保管できるなら、多くの場合は大丈夫です。 ただし退去時に元に戻す必要があるので、置き場所を確保してから外してください。心配なときは、契約前に確認します。

Q. 収納ケースは、内見の前に買っておいたほうがいいですか?
A. やめておいてください。 寸法が合わないと使えません。入居して、測ってから買うほうが確実です。それまでは紙袋や空き箱で代用できます。

Q. トランクルームを借りるのは、ありですか?
A. ありです。ただし、毎月の費用が家賃に上乗せされることを計算に入れてください。 年に1回しか出さないものなら合理的ですが、季節ごとに出し入れするものは、通いが面倒になりがちです。

Q. 玄関の収納が小さいです。どうすればいいですか?
A. ❄️ 札幌では、ここがかなり効きます。 冬はブーツ、手袋、除雪用の道具が加わります。下駄箱に入らない分は、玄関の壁にフックを足す、突っ張り式のシューズラックを置くのが現実的です。

Q. 収納が少ない物件は、家賃が安いですか?
A. その傾向はありますが、収納だけで決まるわけではありません。 築年数や設備の影響のほうが大きいです。収納が少ない築浅物件も普通にあります。


おわりに

「クローゼットが小さいので、この部屋はやめます」

内見でそう言われたとき、わたしはいつも一度だけ引き止めます。
そのクローゼット、まだ半分も使えていないことが多いからです。

ハンガーの下の空間。棚の上から天井まで。扉の裏。ベッドの下。
これを全部足すと、たいていの場合、いま入っているものは収まります。

もちろん、本当に足りない部屋もあります。そのときは、はっきりお伝えします。入らないものを「入りますよ」とは言いません。

ただ、収納の量だけで候補を外す前に、一度測ってみませんか。
メジャーはこちらで用意します。内見のときに、一緒に測りましょう。

そのうえで、足りなければ次の物件を見ればいいのです。
決まらなくても構いません。納得して決めてほしいと思っています。

「この部屋、荷物入りますか」だけで大丈夫です。
まずはLINEから、気軽に話しかけてくださいね☺


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