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部屋が片づきません。狭い部屋でも散らからない収納の作り方
狭い部屋が散らかるのは、片づけが苦手だからではありません。ものの定位置が決まっていないからです。
理由はひとつです。
人は「どこに戻すか」を毎回考えなければいけないとき、戻すのをやめてしまうからです。 迷う時間が一瞬でもあると、とりあえず机の上、とりあえずソファの上、になります。定位置さえ決まっていれば、狭い部屋でも散らかりません。
みなさま、こんにちは。
札幌・琴似の不動産屋「スマイルール」代表のゆりんごです🌷
「引っ越したばかりなのに、もう散らかってきました」
「収納が少ない部屋だから、片づかないんでしょうか」
ご契約のあと、こういうご相談をいただくことがあります。わたしは整理収納アドバイザーの資格も持っているので、そのまま片づけの話になることも多いです。
そして正直に言うと、収納の量と、部屋が散らかるかどうかは、あまり関係がありません。 収納がたっぷりある家でも散らかります。逆に、押入れひとつの部屋でもきれいに保てます。
なぜ、狭い部屋ほど散らかって見えるのですか?
床とテーブルの面積に対して、出ているものの割合が大きいからです。
同じ量のものが出ていても、20畳のリビングなら「ちょっと置いてある」に見えます。6畳なら「散らかっている」に見えます。散らかり具合は絶対量ではなく、割合で見えます。
だから狭い部屋では、この順番で効きます。
効く順 | やること | 効果 |
|---|---|---|
1 | 床にものを置かない | いちばん見た目が変わります |
2 | テーブルの上を空にする | 作業できる面が戻ります |
3 | 色の数を減らす | 同じ量でもうるさく見えません |
4 | 収納用品を買う | いちばん最後でいいです |
4番目を最初にやる方が、とても多いです。 収納ボックスを買ってきて、入らなかったものを入れる。これをすると、ものの総量が変わらないまま、収納用品の分だけ部屋が狭くなります。
買うのは、いちばん最後です。
「定位置を決める」とは、具体的にどうすることですか?
そのものを「使う場所の近く」に、住所を1か所だけ決めることです。
ポイントは2つあります。
① 1つのものに、置き場所は1か所だけ
爪切りが寝室にも洗面所にもある、という状態をやめます。探す時間がなくなり、「とりあえず置き」も減ります。
② 使う場所の近くに置く
玄関で使うものは玄関に。キッチンで使うものはキッチンに。離れた場所にしまうと、戻す動作が面倒になって続きません。
ここでよくある失敗が、きれいに見えることを優先して、使う場所から遠ざけてしまうことです。見た目は整っても、3日で元に戻ります。
片づけが続く条件は、「戻すのが1動作で済むこと」です。
ふた付きの箱にしまうと、開ける・入れる・閉めるで3動作になります。よく使うものは、ふたなし・扉なしのほうが続きます。
使用頻度で3層に分ける、とは?
毎日・ときどき・年に数回。この3つに分けて、置く高さと奥行きを変えることです。
狭い部屋の収納で、いちばん効くのがこれです。
層 | 使う頻度 | 置く場所 |
|---|---|---|
1層目 | ほぼ毎日 | 腰から目の高さ。手前・取り出しやすい所 |
2層目 | 週1〜月1 | 腰より下、または目より上 |
3層目 | 年に1〜2回 | 押入れの天袋・クローゼット上段の奥 |
多くの方の収納は、この3つが混ざっています。
クローゼットの一等地に、去年の年賀状の束と、来客用の布団と、毎日着るコートが並んでいる。これだと、毎日使うものを取り出すたびに、使わないものをよけることになります。
まず、3層目のものを上と奥に移してください。それだけで、1層目に使える面積が増えます。 収納を増やさずに、使える収納が増えます。
▶ 狭くても快適に暮らせる部屋の条件は?整理収納アドバイザーの不動産屋が答えます
動線の上に置く、というのはどういう意味ですか?
自分が毎日歩く線の上に、置き場所を作るという意味です。
帰宅してから寝るまで、家の中でどう動いているかを思い浮かべてください。
玄関でコートを脱ぐ。鍵を出す。鞄を置く。手を洗う。着替える。
このどこかで動線から外れると、そこでものが止まります。
コートをかける場所が寝室の奥にあると、コートは玄関のそば、椅子の背もたれで止まります。椅子にかかった上着は、片づけの失敗ではなく、置き場所の位置の問題です。
だから、こうします。
鍵とマスクは、玄関にトレーを1つ置くだけ
上着は、脱ぐ場所にかける(玄関か、玄関に近い壁)
鞄は、床ではなく決まったフックか椅子1脚に
書類は、郵便受けから戻る動線の途中に一時置きの箱を1つ
❄️ 札幌では、ここに冬の装備が加わります。手袋、ニット帽、マフラー、カイロ。冬は玄関に置くものが3〜4種類増えるので、秋のうちに玄関の収納を1段空けておくとまったく違います。
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札幌は、なぜ収納が圧迫されるのですか?
冬物の衣類と寝具が、本州よりかさばるからです。
これは、道外から移住された方がいちばん驚かれるところです。
増えるもの | かさばり具合 |
|---|---|
厚手のダウン・コート | 1着でハンガー3着分の厚みになることも |
冬用の寝具・毛布 | 圧縮袋なしでは押入れの半分を使います |
スノーブーツ・防水の靴 | 丈があり、下駄箱に入らないことが多いです |
除雪道具(スコップ等) | 室内には置きたくないものです |
加湿器・暖房器具 | 夏のあいだ、置き場所が必要です |
つまり、札幌の部屋は「夏の収納量」で考えると足りなくなります。
わたしがお客さまにお伝えしているのは、「冬のいちばんものが多い状態で、収納に入るか」を基準にしてくださいということです。内見が夏なら、頭の中で冬の装備を足して考えてみてください。
対策として効くのは、この3つです。
かさばる寝具は圧縮袋へ(クローゼット上段が一気に空きます)
オフシーズンの衣類は、収納ケースごと入れ替える(衣替えを「移動」だけで終わらせる)
除雪道具と灯油は、屋外の物置に(室内に持ち込まない)
▶ 冬物・灯油・タイヤ。札幌の「かさばるもの」はどこにしまいますか
何から捨てればいいですか?
判断が早いものからです。難しいものは後回しで大丈夫です。
片づけが止まる原因のほとんどは、最初に思い出の品から始めてしまうことです。アルバムや手紙は、判断に時間がかかります。そこで力尽きます。
順番は、これがおすすめです。
① 明らかなごみ(空箱、期限切れ、壊れたもの)
② 紙類(チラシ、説明書、保証期限の切れたもの)
③ 消耗品のストック(多すぎる分を使い切る方針に)
④ 衣類(2シーズン着ていないもの)
⑤ 食器・調理器具(1年使っていないもの)
⑥ 思い出の品(いちばん最後。減らさなくてもいいです)
⑥は、無理に減らさなくて大丈夫です。 思い出の品は量が少ないことが多いので、箱1つ分と決めて残せば十分です。
そして、判断に迷ったものは「保留の箱」に入れて構いません。 迷いながら捨てると、あとで後悔します。保留にして、半年後にもう一度見ればいいのです。
収納が少ない部屋では、どうすればいいですか?
「入れる場所を増やす」より先に、「出しっぱなしでも整って見える形」を作ってください。
狭い部屋で全部をしまい込もうとすると、取り出すのが面倒になって、結局出しっぱなしになります。
だから、出しておくものを最初から決めます。
出しておくもの | 形の整え方 |
|---|---|
毎日使う調味料 | 同じ高さの容器にそろえる |
よく読む本 | 1か所にまとめて、高さ順に |
充電ケーブル類 | 1か所の充電スポットを決める |
日用品のストック | かごを1つ、置き場所を決める |
色と高さをそろえるだけで、出ていても散らかって見えません。 これは、収納を増やすよりずっと安く、早く効きます。
そして、壁と扉の裏は、狭い部屋に残された最後の面積です。 フックを1つ足すだけで、床に置かずに済むものがあります。
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よくあるご質問(狭い部屋の収納)
Q. 収納用品は、いつ買えばいいですか?
A. ものを減らしたあと、入れる場所を決めてからです。先に買うと、サイズが合わずに使わない収納用品が増えます。まず紙袋や空き箱で仮に仕切って、1か月使ってから買っても遅くありません。
Q. 片づけても3日で戻ってしまいます。
A. 戻す動作が多すぎる可能性があります。 よく使うものだけ、ふたと扉をやめてみてください。1動作で戻せる形にすると、続く方が多いです。
Q. 家族がいると、自分だけ片づけても意味がない気がします。
A. 共有部分ではなく、自分の担当場所から始めてください。 玄関の一角、洗面所の1段だけでも構いません。人のものは減らせませんが、置き場所は一緒に決められます。
Q. 狭い部屋でも、ベッドは置けますか?
A. 置けます。ただし、ベッド下を収納として使えるかどうかで、必要な収納量が変わります。 内見のとき、ベッドを置く予定の壁の長さを測っておいてください。
Q. 押入れしかない部屋は不利ですか?
A. 不利ではありません。押入れは奥行きがあるぶん、量は入ります。 ただし奥のものが死蔵しやすいので、手前をよく使うもの、奥を年1回のものにしてください。
Q. 冬物はクリーニングに出してから、しまうべきですか?
A. 素材によります。ただし、しまう前に汚れを落としておくと、翌シーズンに気持ちよく出せます。 札幌は融雪剤で裾が白くなることがあるので、コート類は一度確認してからしまってください。
おわりに
片づけのご相談をいただくと、多くの方が「わたしはだらしないので」とおっしゃいます。
そんなことはありません。
散らかるのは、帰ってきたときの動線の上に、ものを置く場所がないからです。性格ではなく、配置の問題です。
わたし自身、仕事から帰って子どもの世話をして、という毎日で、完璧に整った部屋で暮らしているわけではありません。それでも、玄関のトレーひとつと、上着をかけるフックひとつで、朝の探しものがほとんどなくなりました。
だから、全部を一度にやらなくて大丈夫です。
今日は玄関だけ。来週は洗面所の1段だけ。それで十分です。
そして、もしこれから部屋を探す段階なら、内見のときに「ここに何をしまうか」を一緒に考えましょう。 住んでからの片づけは、部屋を決める段階から始まっています。
「収納が少なくても大丈夫でしょうか」だけで大丈夫です。
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