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はじめての一人暮らし。やることリストと、そろえるものの順番
はじめての一人暮らしでつまずくのは、モノ選びではなく段取りです。
理由はひとつです。
手続きには締め切りがあって、買い物には締め切りがないからです。 カーテンは明日買えますが、ガスの開栓予約は取れなくなります。ところが多くの方は、楽しい買い物から手をつけて、手続きを後回しにしてしまいます。
みなさま、こんにちは。
札幌・琴似の不動産屋「スマイルール」代表のゆりんごです🌷
「何から買えばいいですか?」
実家を出る方から、よくいただくご質問です。
わたしはいつも、こうお返事しています。
「買い物の前に、やることの順番を決めましょう」と。 順番さえ合っていれば、多少そろっていなくても暮らせます。逆に、順番を間違えると、初日にお湯が出ません。
全体の段取りは、どうなりますか?
大きく4つ。この順番で進めてください。
# | やること | いつ |
|---|---|---|
1 | 部屋を決める | 入居の1か月前まで |
2 | お金を用意する | 契約の1週間前まで |
3 | 手続きをする | 入居の1〜2週間前 |
4 | 生活用品をそろえる | 入居の直前と、住んでから |
4番目を最初にやってしまう方が、本当に多いです。
気持ちはよく分かります。お部屋の写真を見ながら、家具や雑貨を選ぶ時間が、いちばん楽しいですから。でも、そこは最後で間に合います。 むしろ、部屋の寸法が分かってから買ったほうが失敗しません。
▶ 部屋探しの流れを最初から。問い合わせから入居まで何をしますか
お金は、いくら用意すればいいですか?
家賃の4〜6か月分が、契約までに必要になります。
たとえば家賃5万円の部屋なら、20万〜30万円くらい。ここに引っ越し代と家電代が乗ります。
項目 | 目安 |
|---|---|
初期費用(敷金・礼金・仲介手数料など) | 家賃の4〜6か月分 |
引っ越し代 | 荷物が少なければ3万〜6万円ほど |
家具・家電 | 新品でそろえると15万〜25万円ほど |
カーテン・照明・日用品 | 2万〜4万円ほど |
合計で、家賃5万円の部屋でも40万〜60万円を見ておくと安心です。
ただ、ここは削れます。 敷金礼金の少ない物件を選ぶ、家電はリサイクルや譲り受けで済ませる、実家から持ち込む。この3つで、10万円以上変わることがあります。
初期費用の内訳は、実例を1本まるごと公開しています。
▶ 札幌の賃貸、初期費用はいくら?家賃4万円の部屋で実際にかかった内訳を全部公開します
そして毎月のお金。札幌では、ここに冬の事情が入ります。❄️
家賃の目安を「手取りの3分の1」で計算すると、冬に足りなくなる方がいます。 11月〜3月は暖房費が月1万〜2万円ほど乗るので、その分を先に引いて考えてください。
▶ 家賃は手取りの3分の1が目安?札幌では、その計算だと冬に足りなくなります
入居の2週間前に、何をしますか?
手続きは、この5つです。締め切りがあるものから並べます。
① インターネットの申し込み(いちばん早く)
工事が必要だと、申し込みから開通まで2〜4週間かかります。3月の引っ越しだと、もっと延びます。契約が決まった日に申し込んでください。
② ガスの開栓予約
立ち会いが必要です。 入居日に予約が取れないと、その日はお湯が出ません。1〜2週間前に電話を。
③ 電気・水道の使用開始
こちらは立ち会い不要のことが多く、インターネットで申し込めます。
④ 引っ越し会社の予約
3月は1か月前でも埋まります。荷物が少ないなら、宅配便で送る手もあります。
⑤ 転出届・転入届
区役所です。引っ越し前後2週間以内に。マイナンバーカードを持っていくと、いろいろまとめて済みます。
②がいちばん忘れられます。 「鍵はもらったのに、お湯が出ない」という初日は、けっこうこたえます。
そろえるものの順番は?
初日に絶対に要るもの、最初の1週間、そのあと。この3段階で考えてください。
段階 | そろえるもの |
|---|---|
初日に絶対 | カーテン/トイレットペーパー/タオル/寝るもの(布団でも寝袋でも)/ごみ袋/スマートフォンの充電器/洗面用具 |
最初の1週間 | 冷蔵庫/洗濯機/照明/電子レンジ/カーテンレール(なければ)/掃除道具/食器いくつか |
住んでから | テレビ/ソファ/炊飯器/テーブル/収納家具/こまごました雑貨 |
カーテンが最優先です。 理由は2つあって、ひとつは外から中が丸見えになること。もうひとつは、札幌ではカーテンが断熱材になるからです。
そして、照明が付いていない部屋があります。 内見のときに天井を見て、シーリングライトが付いているか確認してください。ない場合、初日は真っ暗です。
家具家電の選び方と、後回しでいいものは別記事にまとめました。
▶ 札幌でひとり暮らしを始める方へ。最初に買う家具・家電と、後回しでいいもの
札幌の冬に、何が要りますか?
本州から来た方が必ず驚くのが、ここです。
① 冬靴
これは必需品です。スニーカーで冬を越すのは無理があります。靴底に滑り止めが付いた冬用の靴を、11月までに用意してください。転んで骨折される方が、毎年いらっしゃいます。
② 雪かき道具
スコーンと呼ばれるスコップと、玄関前用の小さいもの。アパートによっては共用部の除雪を管理会社がしてくれますが、自分の玄関前と、車のまわりは自分というのが普通です。
③ 結露対策
札幌の冬は、窓が凍ります。窓ぎわに物を置かない、結露を拭くタオルを窓辺に置いておく、これだけでカビの出方が変わります。
④ 暖房の使い方を知っておく
灯油ストーブなら灯油を買う必要があります。配達を頼むのか、自分でポリタンクを運ぶのか。これは入居前に大家さんか管理会社に聞いておいてください。
⑤ 湿度を上げるもの
乾燥がとにかく強いです。加湿器がなくても、濡れたタオルを干すだけで違います。
そして、16時には暗くなります。 夕方に帰るつもりが、実質は夜道になります。駅からの道は、冬にもう一度確認しておくと安心です。
▶ 雪虫が飛んだら冬支度。札幌の部屋で10月中にやっておく7つのこと
住み始めてから、最初にやることは?
この5つを、最初の1週間で。
カーテンを付ける(初日に)
近所のスーパーと薬局の場所と閉店時間を確認する
ごみの分別と収集日を確認する(札幌市は分別が細かめです。区役所のサイトに一覧があります)
駅までの道を、朝と夜に歩いてみる
郵便物の転送届を出す(郵便局の窓口かインターネットで)
3番目でつまずく方が多いです。 「燃やせるごみ」と「燃やせないごみ」の指定袋が必要で、スーパーで買います。引っ越し当日に段ボールが出るので、最初に確認しておいてください。
そして、ご近所へのあいさつ。しなくても大丈夫です。とくに女性のひとり暮らしでは、無理にしなくていいとお伝えしています。どうしてもという方は、管理会社に「両隣の方はどんな方ですか」と聞くだけでも十分です。
一人暮らしで、いちばん大変なのは何ですか?
正直に言うと、体調を崩した日です。
熱が出ても、誰も買い物に行ってくれません。だから、常備品だけは先に用意しておいてください。
常備しておくもの | 理由 |
|---|---|
解熱鎮痛薬・体温計 | 夜に薬局が閉まっています |
レトルトのおかゆ・スープ | 作れない日があります |
経口補水液かスポーツ飲料 | 冬の発熱は脱水になりやすいです |
予備の乾電池・懐中電灯 | 停電のとき。冬の停電は暖房も止まります |
カセットコンロ | あると安心。これは冬の備えでもあります |
最後の2つは、札幌ならではです。 冬に停電すると、多くの暖房が止まります。数時間で部屋の温度が下がりますので、毛布とカイロを少し多めに持っておいてください。
そして、お金の管理。最初の3か月は、家賃・光熱費・通信費を書き出して、残りで食費をやりくりする形にすると崩れにくいです。11月と1月の光熱費を見てから、本当の生活費が分かります。
よくあるご質問(はじめての一人暮らし)
Q. 家具家電つきの物件はどうですか?
A. 初期費用は下がります。 ただし家賃に上乗せされていることが多く、長く住むほど割高になりがちです。1年以内の短期なら、有力な選択肢です。
Q. 学生ですが、親名義で契約したほうがいいですか?
A. 親御さんが契約者になるケースは多いです。 収入のない学生ご本人だけでは審査が通りにくいので、それが自然な形になります。
Q. 家電は新品でそろえるべきですか?
A. 冷蔵庫と洗濯機は、新品か新しめの中古をおすすめします。 ここが壊れると生活が止まるからです。電子レンジやテレビは中古で十分です。
Q. 初めてで、内見のとき何を聞けばいいか分かりません。
A. 聞かなくて大丈夫です。 こちらから「ここは見てください」とお伝えします。分からないことが分からないのは、当たり前です。
Q. 実家から持っていったほうがいいものは?
A. 食器・調理器具・タオル・掃除道具。このあたりは買うと意外にかかります。ご家族に相談してみてください。
Q. 契約のとき、親に来てもらう必要はありますか?
A. 物件によります。 ご本人名義で保証会社を使う場合、来ていただかなくても進むことが多いです。
おわりに
はじめての一人暮らしは、わくわくと不安が半分ずつだと思います。
そして、ほとんどの方が同じところでつまずきます。
ガスの予約を忘れて、初日にお湯が出ない。カーテンがなくて、夜に部屋が丸見えになる。
でも、それくらいです。
あとは、住みながら足していけば間に合います。 完璧な部屋をつくってから入居する必要は、まったくありません。
わたしが何よりお伝えしたいのは、順番さえ合っていれば大丈夫ということです。
部屋を決める。お金を用意する。手続きをする。それから買い物。
この順番を守れば、初日からちゃんと暮らせます。
そして札幌の冬は、聞いていたより静かで、思っていたよりきれいです。
冬靴だけは、早めに買ってくださいね。❄️
「何から始めればいいですか」で大丈夫です。
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