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洗濯物はどこに干しますか。札幌は外に干せない日が多いです
札幌の部屋選びでは、「洗う場所」より「干す場所」のほうが暮らしを左右します。
理由はひとつです。
❄️ 冬のあいだ、洗濯物は外に干せないからです。 12月から3月まで、外に出した洗濯物は乾かずに凍ります。つまり札幌では、1年の3分の1が室内干しです。それなのに、内見で「干す場所」を見る方は、あまりいません。
みなさま、こんにちは。
札幌・琴似の不動産屋「スマイルール」代表のゆりんごです🌷
「ベランダ、けっこう広いですね」
内見でそうおっしゃったお客さまに、わたしはいつもこうお伝えしています。
「冬は使えないので、お部屋の中に干す場所も一緒に見ておきましょう」
驚かれることが多いのですが、これが札幌の現実です。そして、ここを先に考えておくと、住んでからがずいぶん楽になります。
冬は、本当に外に干せないのですか?
干せません。乾く前に凍ります。
気温が氷点下だと、洗濯物の水分はそのまま凍ります。タオルが板のようになる、という話は本当です。
昔から「凍らせてから乾かす」という方法もありますが、日中も氷点下が続く時期には、現実的ではありません。 そして、洗濯物を取り込むために雪のベランダに出る、という作業自体がつらいです。
札幌の1年を、干す場所で分けるとこうなります。
時期 | 干し方 |
|---|---|
5月〜9月 | 外干しができます。乾きも早いです |
10月 | 外干しできる日はありますが、カメムシと雪虫に注意 |
11月〜3月 | ❄️ 室内干しが基本です |
4月 | 雪解けと風で、日によります |
つまり、外干しが快適なのは5か月くらいです。
だから札幌では、「ベランダが広いか」より「部屋の中に、干せる場所があるか」のほうが大事になります。
室内干しの場所は、どこがいいですか?
乾き方の順番は、だいたい決まっています。
干す場所 | 乾きやすさ |
|---|---|
浴室(浴室乾燥あり) | いちばん早いです。部屋も湿りません |
浴室(換気扇のみ) | ドアを閉めて換気扇を回せば、そこそこ乾きます |
暖房の近く・窓際 | 冬は暖房と日射で乾きます。結露に注意 |
居室の真ん中 | 乾きますが、部屋の湿気が上がります |
玄関・廊下 | 風が通らないので、時間がかかります |
いちばん現実的なのは、浴室です。
浴室乾燥がなくても、換気扇を回してドアを閉めるだけで、居室に干すより早く乾きます。湿気を部屋に出さないので、結露とカビの予防にもなります。
ただし、入浴と干す時間が重なるのが難点です。ご家族がいる方は、浴室だけでは回りません。そこで、居室に干す場所をもうひとつ用意することになります。
▶ 札幌に梅雨はないのに、なぜ結露するの?冬の湿気とカビを不動産屋が解説します
内見では、どこを見ればいいですか?
この6つです。物干しの目線で部屋を見ると、見え方が変わります。
# | 見るところ | なぜ |
|---|---|---|
1 | 天井の物干し金具 | 最初から付いている部屋があります |
2 | 浴室乾燥・浴室の換気扇 | 冬の主力になります |
3 | 鴨居や窓枠の上のレール | ここに物干し竿をかけられます |
4 | 洗濯機から干し場までの距離 | 毎日往復する動線です |
5 | 暖房の位置 | 近くに干せると、冬はよく乾きます |
6 | 天井の高さと、部屋の広さ | 干すと居住スペースが減ります |
1番目は、あると本当に便利です。
天井に丸い金具が2つ付いていて、そこに棒を通して干すタイプです。札幌の物件には、最初から付いていることがよくあります。 部屋の対角ではなく、廊下や洗面所の上に付いていることもあるので、見上げてみてください。
そして4番目。洗濯機が脱衣所、干し場が居室の奥、となると、濡れた洗濯物を持って毎日往復することになります。1回が数十秒でも、冬は毎日です。洗濯機と干し場は、近いほうがいいです。
▶ 内見で見るべきポイントは?札幌の不動産屋が「ここだけは見て」と伝えている12か所
室内干しで、部屋は湿気ませんか?
湿気ます。そして札幌では、それが結露になります。
洗濯物1回分には、けっこうな量の水が含まれています。それが部屋の中で蒸発するので、湿度は確実に上がります。
札幌の冬は、外が氷点下で室内が20度前後。窓や壁の表面で、その水分が水滴になります。 これが放っておくとカビになります。
だから、室内干しのときは、この3つをセットにしてください。
換気扇を回す(キッチンか浴室のどちらかを、常時弱で回すのが楽です)
窓から少し離して干す(窓際は冷えて、結露が集中します)
部屋を暖める(暖かい空気のほうが、水分を抱えられます)
いちばん効くのは、換気です。 「暖房をつけているのに換気?」と思われるかもしれませんが、湿気を外に出さないと、乾きません。
そして、扇風機やサーキュレーターがあると、乾く時間が目に見えて変わります。洗濯物の下から風を当てるのがコツです。
▶ 札幌に移住するなら、冬を想定して部屋を選んでください。暖房費と雪の落とし穴を不動産屋が解説します
干す場所がない部屋は、どうすればいいですか?
後から用意できます。工事はいりません。
方法 | 向いている部屋 |
|---|---|
突っ張り棒タイプの物干し | 廊下や脱衣所など、幅の狭い場所 |
床置きの折りたたみ物干し | 使わないときに畳めます |
鴨居にかけるフック | 和室のある部屋 |
ドア枠にかけるハンガーラック | ワンルームの狭い部屋 |
衣類乾燥機能付きの洗濯機 | 干す作業そのものを減らせます |
単身の方なら、床置きの物干し1台で足ります。
問題はご家族の場合です。大人2人+子ども1人だと、洗濯の量が一気に増えます。 この場合は、浴室乾燥がある物件を優先するほうが、暮らしが楽になります。
そして、狭い部屋の場合。干している時間は、部屋がその分だけ狭くなります。 冬は毎日です。間取りを見るときに、「ここに物干しを置いたらどうなるか」まで想像してみてください。
▶ 狭くても快適に暮らせる部屋の条件は?整理収納アドバイザーの不動産屋が答えます
ベランダは、どう使えばいいですか?
夏はしっかり活躍します。冬は「置き場」になります。
まず、ベランダで干せる条件を確認してください。物件によっては、手すりより高い位置に干すことを禁止しています。外から洗濯物が見える状態を避けるためです。
そして、女性のひとり暮らしの場合。外から洗濯物が見えると、住んでいる人が推測されます。 気になる方は、次のどちらかにしてください。
室内干しにする(札幌なら、もともと冬は室内です)
目隠しのあるベランダを選ぶ(すりガラスやパネルの手すり)
冬のベランダは、雪が積もります。 掃き出し窓の前に雪がたまると、窓が開かなくなることもあります。❄️ 冬に一度も出ない前提で、荷物を置きっぱなしにしないでください。 春に雪が解けたとき、とんでもないことになります。秋のうちに、ベランダの物は室内か物置へ移しておくと安心です。
よくあるご質問(洗濯物の干し場)
Q. 浴室乾燥は、電気代が高くつきませんか?
A. 毎日フルで使うと、それなりにかかります。 わたしのおすすめは、途中まで自然乾燥、仕上げだけ浴室乾燥という使い方です。乾燥時間が短くなり、生乾きのにおいも防げます。
Q. 室内干しのにおいが気になります。
A. 乾くまでの時間が長いことが原因です。 風を当てる、間隔を空けて干す、部屋を暖める。この3つで変わります。厚手のものから先に乾かすと、全体が早く終わります。
Q. コインランドリーの乾燥機を使うのは、贅沢でしょうか?
A. 贅沢ではありません。 冬に週1回、シーツやタオルだけまとめて乾燥機にかける方は多いです。時間と気持ちが楽になるなら、十分に意味のある使い方だと思います。
Q. 乾燥機付きの洗濯機があれば、干し場はいらないですか?
A. 量が多い日や、乾燥機にかけられない衣類が残ります。 小さめでも、干す場所は用意しておいたほうが安心です。
Q. 冬に外に干したら、どうなりますか?
A. 凍ります。 日中に気温が上がる日なら乾くこともありますが、真冬はほぼ無理です。取り込むために雪の中に出るのも、思っている以上に大変です。
Q. 内見のときに、物干し金具があるか聞いてもいいですか?
A. ぜひ聞いてください。 ない場合は、取り付けができるかどうかも一緒に確認します。管理会社によっては、許可をもらえることがあります。
おわりに
洗濯物を干す場所は、内見で誰も見ないのに、毎日使う場所です。
日当たり、駅からの距離、収納。ここは必ず見られます。でも、「この部屋で、冬に洗濯物をどこに干すか」を想像される方は、本当に少ないのです。
そして札幌では、その日が1年に120日以上あります。
わたしは内見のとき、必ず天井を見上げます。物干し金具があるか、浴室の換気扇は回るか、洗濯機からそこまで何歩か。部屋を「暮らし方」で見ると、同じ間取りでもまったく違って見えます。
干す場所がない部屋が、だめだというわけではありません。あとから用意できます。 ただ、それを知ったうえで選んでほしいのです。
「冬、ここで洗濯物どうなりますか」だけで大丈夫です。
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