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賃貸の除雪は誰がやる?雪かきルールと雪の捨て場所

2026/9/23

賃貸の除雪は、管理会社がやる範囲と、入居者がやる範囲に分かれています。

理由はひとつです。
その境目が物件ごとに違うので、「普通はこうです」が通用しないからです。 同じ家賃・同じ築年数の隣り合ったアパートでも、片方は業者が入り、片方は住人が交代で出す、ということが普通にあります。

みなさま、こんにちは。
札幌・琴似の不動産屋「スマイルール」代表のゆりんごです🌷

「雪かきって、自分でやるんですか?」
道外からいらした方に、ほぼ必ず聞かれます。

そして、こうおっしゃる方もいます。
「マンションなら、管理費を払っているからやってくれますよね?」

残念ながら、そうとは限りません。 管理費に除雪が含まれている物件もあれば、含まれていない物件もあります。ここを確認しないまま冬を迎えると、12月に最初の雪が降った朝に、玄関が開かなくて呆然とすることになります。❄️


除雪は、どこまでが誰の担当ですか?

大きく3つに分かれます。そして、真ん中がいちばんもめます。

範囲

一般的な担当

前の道路(公道)

札幌市の除雪車が入ります

敷地内の通路・駐車場・ゴミ置き場まわり

物件による。ここが分かれ目です

各戸の玄関前・専用の階段

入居者がやることが多いです

真ん中の「敷地内」を、誰がやるのか。 これが物件ごとに違います。

敷地内の除雪には、だいたい次の4つのパターンがあります。

パターン

内容

業者が入る

管理費に含まれていることが多い。ラクですが、来る時間は選べません

管理人・オーナーがやる

住み込みや近所にお住まいのケース。早くて丁寧なことが多いです

入居者の当番制

順番が決まっている。不在がちな方には負担になります

決まっていない

いちばんトラブルになります。気づいた人がやる、になりがちです

4番目が本当に多いです。 とくに戸数の少ないアパートで起きます。誰も悪くないのに、「いつも同じ人だけがやっている」という状態になって、そこから関係がぎくしゃくします。

だから、「除雪は誰がやりますか」は、必ず契約の前に聞いてください。


市の除雪車は、助けてくれないのですか?

道路は助けてくれます。ただし、あなたの玄関前に雪を置いていきます。

これが、道外から来た方がいちばん驚くところです。

除雪車は、道路の雪を両脇に寄せながら進みます。その結果、道路と敷地の境目に、固く締まった雪の壁ができます。 これを置き雪、あるいは寄せ雪と言います。

何が起きるか

現実

除雪車が通る時間

深夜から早朝が多いです

玄関前・駐車場の出口

雪の壁ができます

その雪の固さ

踏み固められて重いです

誰がどける?

敷地側の分は、住んでいる側です

つまり、除雪車が来た朝ほど、自分の雪かきが増えます。

そして、この雪は水分を含んで固まっているので、スコップが刺さりません。 道外から持ってきた家庭用のスコップでは歯が立たないので、北海道用のスコップ(ママさんダンプや角スコップ)を用意してください。ホームセンターで冬の間は必ず売っています。

朝に出かける予定があるなら、その分だけ早く起きる必要があります。 12月から3月は、出勤前に15分〜30分の雪かきが入る日がある、と思っておいてください。

▶ ひとり親で迎える札幌の冬。除雪・暖房費・送迎を、どう回していますか


雪は、どこに捨てればいいですか?

捨てていい場所より、「捨ててはいけない場所」を先に覚えてください。

これは札幌で暮らすうえで、いちばん大事なルールのひとつです。

捨ててはいけない場所

  • 道路(公道) — 交通の妨げになります。禁止されています

  • 川・用水路 — 危険です。絶対にやめてください

  • 他人の敷地・隣の家の前

  • 他の人の駐車スペース

  • 消火栓のまわり — 冬でも消火栓は使われます

  • バス停・横断歩道のまわり — 見通しが消えます

1番目がいちばん多い誤解です。 「除雪車が持っていってくれるだろう」と思って道路に出す方がいますが、これは禁止されています。 除雪してくれた道路にまた雪が積まれると、誰かが困ります。

では、どこに置くのか。

置く場所

注意

敷地内の雪置き場

決まっている物件があります。まずここを確認

敷地内の空きスペース

高く積むほど場所が保ちます

札幌市の雪堆積場

市が設けています。運ぶ手段が必要です

地域の排雪や雪堆積の取り組み

区役所や町内会に相談窓口があります

そして、積み方にもコツがあります。

窓の前には積まないでください。 冬のあいだ、そこは溶けません。1月には窓が半分埋まり、部屋が暗くなります。札幌は16時すぎに暗くなるので、日中の光は貴重です。

もうひとつ。灯油タンクと給湯器のまわりを埋めないでください。 配送のときに開けられなくなりますし、排気口が雪でふさがると危険です。ここは毎年、注意喚起が出るところです。

▶ 札幌のゴミ出しルール。指定袋・分別・出す時間を一覧で


当番制の物件は、やめたほうがいいですか?

やめなくて大丈夫です。ただし、条件を確認してください。

当番制は、悪いものではありません。順番が決まっているほうが、「誰もやらない」より公平です。 実際、当番制のアパートのほうが敷地がきれいなことも多いです。

確認すべきなのは、この4つです。

① 順番はどう決まっていますか
輪番なのか、曜日で固定なのか。

② できないときは、どうしますか
出張が多い方、夜勤の方、体調に不安のある方。代わってもらえる仕組みがあるかどうかが大事です。

③ 代行を頼めますか
一部を業者に頼んで、費用を分担している物件もあります。

④ 道具は共用ですか
スコップが共用で置いてあるか、各自で用意するか。

②がいちばん大事です。

わたしがご相談を受けるなかで、いちばん多いのは「できない自分が悪いような気持ちになる」というお悩みです。当番が回ってきたのに出張だった、子どもが熱を出した、朝に出られなかった。これが続くと、住みづらくなります。

だから、生活のリズムが読みにくい方には、業者が入る物件をおすすめしています。 家賃や管理費が少し上がっても、冬の4か月の負担を考えれば、割に合うことが多いです。


内見のときに、何を聞けばいいですか?

この6つを、そのまま聞いてください。

#

聞くこと

見えること

1

敷地内の除雪は誰がやりますか

業者・管理人・当番・未定のどれか

2

管理費に除雪は含まれますか

追加の費用が出るかどうか

3

雪はどこに置く決まりですか

雪置き場の有無

4

玄関前は自分でやりますか

毎朝の作業量

5

屋根から雪は落ちますか

落雪の危険と、その下の通路

6

去年、除雪でトラブルはありましたか

いちばん本音が出る質問です

5番目を忘れないでください。

屋根の形によっては、まとまった雪が一度に落ちます。 その真下が玄関や通路だと、危ないうえに、落ちた雪をどかす作業が増えます。内見のとき、建物の屋根の形と、その真下に何があるかを見てください。 無落雪屋根の物件は、この心配が小さくなります。

そして、夏や秋に内見する方へ。 雪のない季節だと、除雪の話は実感が湧きません。でも、聞くのは今です。 「冬はどうなりますか」と一言聞くだけで、その物件の冬が見えます。

▶ 内見で見るべきポイントは?札幌の不動産屋が「ここだけは見て」と伝えている12か所

お車をお持ちの方は、駐車場まわりの雪の扱いが別の論点になります。そちらは別の記事にまとめています。

▶ 賃貸の駐車場でもめないために。札幌なら雪捨て場と除雪当番を必ず確認してください

▶ 冬物・灯油・タイヤ。札幌の「かさばるもの」はどこにしまいますか


体力に自信がない場合は、どうしますか?

無理をしないでください。選び方で、ほとんど解決できます。

雪かきは、思っている以上に体に来ます。重い雪を持ち上げて、ひねって、放る。 この動きを繰り返すので、腰を痛める方が毎年いらっしゃいます。

負担を減らす選び方は、この4つです。

  • 業者が入る物件を選ぶ(管理費に含まれているか確認)

  • 玄関が共用の廊下の内側にある建物を選ぶ(外に面していないと、自分の雪かきがほぼ不要になります)

  • 戸数の多い建物を選ぶ(管理が組織的で、業者が入っていることが多いです)

  • 道路に面した1階の角を避ける(置き雪がいちばん来る場所です)

2番目は、かなり効きます。 内廊下、あるいは建物の中を通って自分の玄関にたどり着ける造りなら、朝の雪かきという作業が生活から消えます。

道具の面では、ママさんダンプが本当に楽です。持ち上げずに押して運べるので、腰への負担がまったく違います。投げるのではなく、押す。 これだけで冬が変わります。


よくあるご質問(賃貸の除雪)

Q. 除雪をしなかったら、どうなりますか?
A. 玄関が開かなくなり、通路が凍ってすべります。 そして、雪は放置するほど固くなって、あとで倍の労力になります。通行の妨げになると、ご近所から苦情が来ることもあります。

Q. 管理費を払っているのに、自分でやるのは普通ですか?
A. 物件によります。 管理費に除雪が含まれているかどうかは、募集条件や契約書で確認できます。含まれていないことも珍しくありません。

Q. 業者が入る物件は、いつ来てくれますか?
A. 時間は選べません。 大雪の日は、業者が回りきれず午後になることもあります。「業者が入るから自分は一切やらない」とは考えないほうが安心です。

Q. 隣の人が、うちの前に雪を寄せてきます。
A. 直接言い合うと関係がこじれます。 管理会社に伝えて、全体への案内として出してもらうのが安全です。

Q. 冬の途中で引っ越してきた場合、当番はどうなりますか?
A. 入居のタイミングで組み込まれることが多いです。入居前に、その年の当番表を見せてもらってください。

Q. 除雪が理由で退去することはありますか?
A. あります。「冬がつらくて更新しなかった」という方は、実際にいらっしゃいます。だからこそ、最初に確認してほしいのです。


おわりに

雪かきの話をすると、道外の方はたいてい「大変そう」という顔をされます。

正直に言うと、大変な物件と、そうでもない物件があります。 そして、その差はとても大きいです。

朝5時に起きて30分かかる物件もあれば、そもそも自分では一度も雪を触らない物件もあります。家賃はそんなに変わらないのに、です。

わたしがお部屋をご紹介するときに、間取りや家賃と同じくらい気にしているのが、ここです。
その方の生活で、冬の朝が回るかどうか。

お子さんを送って出勤する方、夜勤のある方、腰に不安のある方。それぞれで、選ぶべき物件が変わります。

雪は、住んでみないと分からないことが多いです。
だから、住む前に聞いてください。

「この物件、冬の雪かきはどうなりますか」だけで大丈夫です。
まずはLINEから、気軽に話しかけてくださいね☺


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