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外国籍の方の部屋探し。札幌で断られないために

2026/10/7

断られる理由のほとんどは、国籍そのものではなく「確認できないこと」です。

理由はひとつです。
大家さんが不安に思っているのは、家賃が払われるか、連絡が取れるか、ルールが伝わるか、この3点だけだからです。 その3点を書類と体制で先に示せると、話がまったく変わります。

みなさま、こんにちは。
札幌・琴似の不動産屋「スマイルール」代表のゆりんごです🌷

「外国籍だと、やっぱり難しいですか」
ご本人から、あるいは勤務先の方やご友人から、こうしたご相談をいただきます。

正直に言うと、受け入れていない物件があるのは事実です。 それをないことにはしません。

ただ、準備の仕方で、通る確率ははっきり変わります。 この記事では、その準備を手順として書きます。


そもそも、なぜ断られるのですか?

大家さんが心配しているのは、この4つです。

心配されていること

中身

家賃が払えるか

収入と在留期間のバランス

連絡が取れるか

何かあったとき、誰に連絡するか

生活のルールが伝わるか

ごみの分別、騒音、除雪

退去のときどうなるか

帰国してそのまま、を心配されます

3番目が、意外と大きいです。

札幌では、ごみの分別と、冬の雪のルールが細かくあります。ごみは指定の袋で、種類ごとに収集日が違う。玄関前の雪は自分で寄せる。雪はここに捨てて、ここには捨てない。

こうしたことを説明する手間を、大家さんは心配しています。 逆に言えば、「説明を受ける準備があります」と示せれば、心配はひとつ減ります。

そして4番目。急に帰国して、荷物も家賃もそのまま——という経験をしたことのある大家さんが、慎重になっていることがあります。これも、緊急連絡先と保証会社で埋められます。


何を用意すればいいですか?

この5つを、先にそろえてください。これでほとんど足ります。

#

書類・情報

補足

1

在留カード(表と裏)

在留資格と期限を見られます

2

パスポート

身分証明として

3

勤務先または学校の情報

名称・住所・電話番号・在籍期間

4

収入を示すもの

給与明細・雇用契約書・内定通知・学費の支弁書類など

5

緊急連絡先

日本国内に住む方だと、かなり有利です

5番目がいちばん効きます。

勤務先の同僚、大学の留学生担当の方、日本に住むご家族やご友人。どなたでも構いません。 「何かあったとき、この方に連絡がつきます」という状態を作れるかどうかで、審査の通りやすさが変わります。

そして1番目の在留期間。残りの期間が半年を切っていると、慎重になる大家さんが多いです。更新の予定がある場合は、「更新申請中です」「◯月に更新予定です」と先に伝えてください。 黙っていて後から分かるほうが、印象がよくありません。


日本語が得意ではないのですが、大丈夫ですか?

大丈夫です。ただし、やりとりの体制を先に決めてください。

不動産の契約書は、日本人でも読みにくい文書です。日本語の得意な方でも、専門用語で止まります。 だから、こう考えてください。

「ひとりで全部理解する」必要はありません。「一緒に確認する人がいる」状態を作ればいいのです。

場面

体制の作り方

物件を探す・問い合わせる

メッセージでのやりとりなら、翻訳しながら進められます

内見

日本語が分かる方に同行してもらえると安心

申し込み

書く項目が多いので、一緒に書ける方がいると早いです

重要事項説明・契約

ここは必ず、通訳できる方に同席してもらってください

入居後の連絡

緊急連絡先の方が窓口になると、双方が安心します

契約のときだけは、必ず誰かに入ってもらってください。

重要事項説明は、30分ほどかけて契約のルールを説明する時間です。ここを分からないまま進むと、退去のときにもめます。 勤務先の方、学校の担当の方、日本人のご友人。どなたでも構いません。

そして、わたしたちに遠慮しないでください。 ゆっくり話します。言い換えます。書いてお渡しします。「分かりません」と言っていただくほうが、ずっと助かります。


どうやって物件を探せばいいですか?

「外国籍の方の相談に慣れている不動産屋」に、最初から相談してください。

これがいちばんの近道です。理由は単純で、どの物件が受け入れているかを知っているからです。

自分で大手のポータルサイトを見て、片っ端から問い合わせると、断られ続けて気持ちが折れます。その時間と気持ちの消耗が、いちばんもったいないです。

最初の問い合わせで、こう伝えてください。

  • 国籍と、在留資格の種類(留学・技術人文知識国際業務・永住者 など)

  • 在留期間の残り

  • 勤務先または学校

  • 日本語でのやりとりが、どのくらいできるか

  • 緊急連絡先になってくれる方が、日本にいるかどうか

最初に全部言ってしまったほうが、早いです。 隠して進めても、申し込みの段階で必ず分かります。そして、その時点で断られるほうが、お互いに時間の損になります。

保証会社は、外国籍の方に対応しているところがあります。 中国語・英語・ベトナム語などで対応する窓口を持つ会社もありますので、そこを使える不動産屋に聞いてください。

▶ この不動産屋、大丈夫?やめたほうがいい不動産会社の見分け方を、元・不動産屋が苦手だった不動産屋が書きます


札幌で、とくに気をつけることは?

冬です。ここは本州の都市と、まったく違います。 ❄️

① 暖房の種類を必ず確認する
都市ガス・プロパンガス・灯油・電気。冬の4か月の光熱費が、種類によって数万円変わります。 家賃が安くても、暖房で逆転することがあります。

② 灯油ストーブの使い方
灯油の暖房は、自分で灯油を買って補給することがあります。配達を頼めるか、どこで買うか。入居前に必ず聞いてください。 冬に灯油が切れると、部屋の温度が数時間で下がります。

③ 水道の凍結
長く家を空けるとき、水抜きという作業が必要な物件があります。やり方を管理会社に聞いておいてください。凍らせて破裂させると、修理費がご負担になります。

④ 除雪のルール
玄関前は誰が雪を寄せるのか。雪をどこに捨てるのか。道路に雪を出すのは、してはいけないこととされています。

⑤ ごみの分別
札幌市は分別が細かく、有料の指定袋を使います。区役所のサイトに、多言語の案内が用意されていることがあります。

▶ プロパンガスと都市ガス、札幌ではどのくらい違いますか?年間で数万円変わります

これらは、知らないだけです。 知っていれば、なんでもありません。そして、「知らないから教えてほしい」と言える方は、大家さんからも歓迎されます。


お金は、どのくらいかかりますか?

初期費用は、日本の方と同じです。国籍で変わることはありません。

家賃の4〜6か月分が目安です。家賃5万円の部屋なら、20万〜30万円ほど。

項目

目安

敷金

家賃の0〜2か月分

礼金

家賃の0〜1か月分

仲介手数料

家賃の0.5〜1か月分+税

保証会社の保証料

家賃の0.5〜1か月分。その後は年1万円前後が多い印象です

火災保険料

2年で1万5千〜2万円ほど

前家賃

1か月分+日割り

保証料が少し高めに設定されることがあります。 これは会社とプランによります。

そして、家賃以外の毎月の支払いも見ておいてください。札幌の冬は、光熱費が夏の2〜3倍になります。夏に月7千円だった方が、1月に2万円を超えることは普通にあります。

▶ 札幌の賃貸、初期費用はいくら?家賃4万円の部屋で実際にかかった内訳を全部公開します


入居したあと、何をすればいいですか?

この4つです。期限があるものから。

  • 住所の届け出(区役所へ。引っ越しから14日以内です)

  • 在留カードの住所変更(区役所の窓口で一緒にできます)

  • 電気・ガス・水道の開始(ガスは立ち会いが必要です)

  • ごみの分別と収集日の確認(区役所のサイト、または管理会社に)

1番目と2番目は、区役所で同時に済みます。 マイナンバーの手続きも同じ窓口のことが多いので、在留カードとパスポートを持って、一度で行ってください。

そして、ご近所へのあいさつ。無理にしなくても構いませんが、顔を知っておいてもらうと、何かあったとき助けになります。 「こんにちは」だけで十分です。


よくあるご質問(外国籍の方の部屋探し)

Q. 日本に来る前から、部屋を探せますか?
A. 探せます。 ただし、在留カードがないと申し込めない物件が多いので、入国後に本契約という流れが一般的です。候補を先に絞っておくことはできます。

Q. 留学生ですが、収入がありません。
A. 学校と、費用を出してくださる方の情報で審査します。 在学証明書や、学費を負担する方の資料を用意してください。大学に提携先の住まいがある場合、そちらも並行して聞いてみてください。

Q. 連帯保証人がいません。
A. 保証会社を使います。 いまは保証会社の利用が主流なので、保証人がいないこと自体は問題になりません。

Q. 在留期間の残りが1年ありません。
A. 申し込めます。 ただし、更新の予定を先にお伝えください。 そのうえで受け入れてくださる大家さんを探します。

Q. 家族や友人を泊めてもいいですか?
A. 一時的な来訪は問題ありません。 ただし、長期間の同居は契約違反になります。 人数が増えるときは、先に相談してください。

Q. 断られたら、その理由を教えてもらえますか?
A. 教えてもらえないことが多いです。 落ち込まないでください。別の物件で通ることがほとんどです。


おわりに

「外国籍だから」と言われて、あきらめてしまった方にお会いすることがあります。

あきらめないでください。 札幌には、受け入れている物件がちゃんとあります。

そして、わたしがお伝えしたいのはこういうことです。
部屋探しは、実力の話ではなく、準備の話です。

在留カードを用意する。勤務先を伝える。日本にいる緊急連絡先を決める。契約のときに一緒に来てくれる人を頼む。この4つをそろえた方が、断られ続けるということは、ほとんどありません。

それから、もうひとつ。
札幌の冬は、想像しているより寒くて、想像しているより暮らせます。 部屋の中は暖かいですし、雪のことは住んでいる人がみんな知っているので、聞けば教えてくれます。

日本語が完璧でなくて大丈夫です。ゆっくりで大丈夫です。
分からないことを、分からないまま進めないことだけ、お願いします。

「部屋を探しています」だけで大丈夫です。
まずはLINEから、気軽に話しかけてくださいね☺


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