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買い物環境で選ぶ。スーパーが近い暮らしの価値

2026/10/2

スーパーが徒歩5分以内にあるかどうかは、札幌では家賃1〜2千円分以上の価値があります。

理由はひとつです。
❄️ 冬になると、その5分が体感で倍になるからです。 雪道は歩幅が狭くなり、足元に気を使い、荷物が重ければなおさら進みません。夏に「近い」と感じた距離が、1月にはまったく別の距離になります。

みなさま、こんにちは。
札幌・琴似の不動産屋「スマイルール」代表のゆりんごです🌷

内見のとき、ほとんどの方が駅までの距離を確認されます。
でも、「スーパーはどこですか」と最初に聞かれる方は、実はそれほど多くありません。

正直に言うと、住んでから「ここが不便だった」と言われる第1位が、買い物です。 駅の距離は毎日同じですが、買い物は荷物を持って歩くぶん、負担がまったく違います。


なぜ、駅より買い物のほうが効いてくるのですか?

手ぶらで歩くのと、荷物を持って歩くのは、別の行動だからです。

駅までの道は、基本的に手ぶらです。でも買い物の帰りは違います。

通勤・通学

買い物

荷物

かばんだけ

米、飲み物、洗剤。数キロになる日も

時間帯

決まっている

仕事帰りの夜が多い

❄️ 冬

歩くだけ

滑る足元で重い荷物を持つ

頻度

週5日

週2〜4回という方が多い

代わりの手段

なし

宅配・ネットで一部は補える

冬の行の右側を想像してみてください。

暗くなった夕方、除雪で狭くなった歩道、その上を両手に袋を提げて歩く。これが週に何度も続きます。

だから、わたしは内見のときに必ず「この部屋から、いちばん近いスーパーまで一緒に歩きましょうか」とお聞きしています。地図の距離ではなく、実際の道で測ってほしいからです。


徒歩何分までが、無理のない距離ですか?

徒歩5分以内が理想、7分までが現実的、10分を超えると習慣が変わります。

目安を、札幌の冬を前提にまとめるとこうなります。

距離

夏

❄️ 冬

徒歩3分以内

毎日でも寄れる

冬もほぼ変わらない。最強

徒歩5分

苦にならない

体感10分。まだ続く

徒歩7分

少し遠い

荷物が重い日はつらい

徒歩10分以上

「買い出し」になる

冬はまとめ買いか宅配に切り替わる

10分を超えると、買い物のしかた自体が変わります。

こまめに買えないので、1回の量が増えます。量が増えると、荷物が重くなって、さらに行きづらくなる。この循環に入ると、食費も外食も増えがちです。

そして、忘れられやすいのが帰り道の坂と歩道の広さです。距離が同じでも、上り坂になる道と、歩道のない細い道では、冬の負担がまるで違います。

▶ 「駅近」と「広さ」どちらを優先すべき?札幌では駅近の価値が本州より高い理由


スーパーのほかに、何があれば助かりますか?

ドラッグストアです。ここがいちばん見落とされます。

日用品は、意外と回数が多い買い物です。洗剤、ティッシュ、シャンプー、常備薬。しかも、かさばるわりに軽くない。

徒歩圏にあると助かるものを、優先順位で並べるとこうなります。

順位

店の種類

なぜ必要か

1

スーパー

生鮮食品。ここが基準になります

2

ドラッグストア

日用品+食品も置いている店が増えました

3

コンビニ

夜遅くの保険。❄️ 冬の夜も明るい道になります

4

ホームセンター

❄️ 除雪道具・灯油ポリタンクを買う場所

5

総合スーパー・商業施設

衣類や雑貨。週末にまとめて

2番が効きます。 最近のドラッグストアは食品も置いているところが多く、軽い買い物ならここで済むことがあります。「スーパーは少し遠いけれど、ドラッグストアが目の前」という立地は、思っているより暮らしやすいです。

❄️ 4番も、札幌では現実的な話です。 スコップ、雪かき用のスノーダンプ、滑り止め。冬の初めに必要になります。近くになければ、車のある方に頼むか、配送してもらうことになります。

▶ 雪虫が飛んだら冬支度。札幌の部屋で10月中にやっておく7つのこと


営業時間は、見なくていいですか?

見てください。閉まる時間が、生活時間と合うかどうかです。

同じ「徒歩5分のスーパー」でも、20時に閉まる店と、深夜まで開いている店では、使える場面がまったく違います。

  • 残業がある方——21時以降も開いている店が近いと、かなり楽です

  • お子さんがいる方——夕方に寄れるかどうかが基準になります

  • 夜勤のある方——深夜と早朝に開いている場所があるかどうか

そして、日曜と祝日の営業も確認しておくと安心です。

もうひとつ。❄️ 大雪の日は、いつも通りに営業しないことがあります。 商品の入荷が遅れたり、閉店が早まったり。だから、家に数日分の食べ物があるかどうかが、札幌では地味に大事です。大雪が予報された日は、前日に少し多めに買っておくと安心します。


車がない場合、生活半径はどう決めますか?

「歩いて往復できる範囲」+「バスや地下鉄で行ける買い出し先」の2段構えで考えてください。

車がない方の暮らしは、こう組み立てると回ります。

用途

どこで

頻度

生鮮・日用品

徒歩圏のスーパー、ドラッグストア

週に数回

重いもの(米・飲料・洗剤)

宅配・ネット注文

月1〜2回

衣類・雑貨

沿線の商業施設

月1回程度

まとめ買い

車のある方と一緒に、または宅配

ときどき

2行目をうまく使えるかどうかが、分かれ目です。

重いものだけを宅配にまわすと、毎回の買い物が軽くなります。 荷物が軽ければ、冬も無理なく歩けます。これは、車がない方にとって本当に効く工夫です。

置き配や宅配ボックスが使える物件だと、受け取りの手間も減ります。❄️ ただし、冬の置き配は雪と気温に注意してください。 飲み物や生鮮品を外に長く置くと、凍ることがあります。

▶ 宅配の受け取りが少しこわい。女性のひとり暮らしで、置き配をどう使いますか

そして、バス停の位置も見ておいてください。地下鉄駅から遠いエリアでも、バス通りに面していれば買い物の選択肢は広がります。 ❄️ 冬は遅れますが、荷物があるときには助かります。


内見のとき、買い物環境をどう確認しますか?

この5つを、その場で確認してください。

① いちばん近いスーパーまで、実際に歩いてみる
地図上の距離ではなく、信号と横断歩道を含めた実際の時間を測ってください。

② その道に、歩道があるか
❄️ 歩道のない道は、冬に車とすれ違うのがこわくなります。

③ 帰りが上り坂になっていないか
行きは楽でも、荷物を持った帰りがつらい、というのはよくあります。

④ 夜に営業しているか、何時までか
自分が帰る時間に開いているかどうかです。

⑤ ドラッグストアとコンビニの位置
スーパーと違う方向にあると、寄り道の手間が増えます。

①を省略しないでください。 募集情報の「スーパーまで400m」は直線に近い距離で書かれていることがあり、実際の道では遠回りになる場合があります。

▶ 札幌で子育てしやすいエリアはどこですか?不動産屋であり母でもあるわたしが答えます


よくあるご質問(買い物環境)

Q. 家賃が少し高くても、スーパーが近いほうがいいですか?
A. わたしは、近いほうを選ぶ価値があると思っています。 ❄️ 冬の4〜5か月、毎回の買い物が楽になります。ただし、暖房の条件を犠牲にしてまで近さを取るのは、おすすめしません。

Q. ネットスーパーがあれば、徒歩圏になくても平気ですか?
A. かなり補えます。ただ、配送の時間帯を選べるか、受け取れるかが前提です。急に必要になるものもあるので、コンビニだけは近いほうが安心です。

Q. 大きな商業施設の近くは、住みやすいですか?
A. 買い物は圧倒的に楽です。一方で、週末の人通りと車の多さはあります。静かさを求める方は、施設から少し離れた住宅街を選ぶ手もあります。

Q. 一人暮らしでも、まとめ買いはしたほうがいいですか?
A. ❄️ 冬は、少し多めに持っておくと安心です。 大雪の日に出かけなくて済みます。ただし、収納と冷蔵庫の大きさとの相談になります。

Q. 内見のときに、周辺の店を案内してもらえますか?
A. できます。車でぐるっとご案内することも、一緒に歩くこともできます。 「この部屋に住んだら、どこで買い物することになりますか」と聞いてください。

Q. 冬だけ、買い物が大変なエリアはありますか?
A. 坂のあるエリアと、歩道の狭い道が続くエリアです。地図では分かりません。気になる場所があれば、正直にお伝えします。


おわりに

部屋を決めるとき、買い物環境は後回しにされがちです。
駅からの距離、家賃、間取り、日当たり。そのあとに、ようやく出てきます。

でも、住んでからいちばん効いてくるのは、実はここです。

❄️ 1月の夕方、暗くなった道を、両手に袋を提げて歩く。滑らないように足元を見ながら。この場面を、月に10回以上くり返します。

そのとき、スーパーが3分先にあるのか、12分先にあるのか。 これは、毎日の暮らしの重さそのものです。

だから、内見では部屋の中だけを見て帰らないでください。
「ここで暮らしたら、どこで買い物するんだろう」と、一度考えてみてください。

分からなければ、一緒に歩きます。近くのお店も、その道の冬の様子も、知っている範囲で正直にお話しします。

「このあたり、買い物は便利ですか」だけで大丈夫です。
まずはLINEから、気軽に話しかけてくださいね☺


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