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物件サイトの写真と実物が違う。おとり物件の見分け方を、不動産屋が正直に書きます

2026/9/15

おとり物件のいちばん確実な見分け方は、「この物件、今日見られますか」と聞くことです。

本当に募集している物件なら、鍵の手配はできます。「まず来店してください」「似た物件を紹介します」と話をそらされたら、その物件は募集していない可能性が高いです。

みなさま、こんにちは。
札幌・琴似の不動産屋「スマイルール」代表のゆりんごです🌷

この記事は、正直に言うと書きにくい内容です。同業のことを書くからです。

それでも書くのは、わたし自身が不動産屋になる前に、同じ目にあったからです。ネットで見つけた部屋に問い合わせて、店に着いたら「あれは埋まりました」と言われて、まったく違う部屋を3件見せられた。あの日の帰り道の気持ちを、まだ覚えています。


おとり物件とは、何ですか?

実際には契約できないのに、集客のために掲載されている物件のことです。

主に3つのパターンがあります。

パターン

実態

もう埋まっている

契約済みなのに削除していない

そもそも存在しない

条件のいい架空の物件

条件が実物と違う

家賃・広さ・設備が実際より良く書かれている

そして、これは法律に違反する行為です。

宅地建物取引業法と、不動産の表示に関する公正競争規約で、存在しない物件や取引できない物件の広告は禁止されています。 「うっかり消し忘れた」で済む話ではありません。

とはいえ、削除が追いつかず結果的に残ってしまうケースもあります。人気の物件は1日で決まることがあるからです。だから、1件残っていたから悪質だとは限りません。 見るのは、その後の対応です。


掲載を見た時点で分かるサインは?

6つあります。ひとつだけなら偶然ですが、重なったら疑ってください。

#

サイン

なぜ怪しいか

1

周辺相場より明らかに安い

条件が良すぎる物件は、まず埋まっています

2

写真が極端に少ない(外観だけ、1〜2枚)

実物を見せられない可能性

3

間取り図がない

実在する物件なら必ずあります

4

情報の更新日が古い

数か月前のまま残っている

5

同じ写真で複数の物件が出ている

使い回しです

6

「即入居可」「今だけ」が強調されている

急がせるのが目的のことがあります

1番目がいちばん多いパターンです。

札幌で「駅徒歩5分・築浅・1LDK・4万円台」のような、明らかに相場から外れた物件。もし本当にあれば、掲載された日に決まっています。

そして4番目。ポータルサイトには情報の更新日が表示されます。「1週間以上更新されていない物件」は、一度確認したほうがいいです。


問い合わせのときに、何を聞けばいいですか?

この3つを、そのまま聞いてください。

① 「この物件、まだ募集していますか?」
② 「今日か明日、内見できますか?」
③ 「初期費用の総額を、内訳つきでメールで送ってもらえますか?」

②がいちばん効きます。

本当に募集している物件なら、鍵の場所は分かります。管理会社に確認する時間は必要ですが、「見られます」か「◯日以降なら見られます」という具体的な答えが返ってきます。

逆に、こういう返事が来たら要注意です。

  • 「まず一度ご来店ください」(見られるかどうかに答えていません

  • 「その物件は今、申し込みが入っていまして…」(毎回これだと不自然です

  • 「似た条件の物件をご用意しますので」(聞いたのはその物件のことです)

そして③も大事です。 初期費用の内訳を書面やメールで出せる会社は、後から項目を足しません。口頭だけで済ませようとする会社は、契約直前に消臭施工や24時間サポートが乗ってくることがあります。

この不動産屋、大丈夫?やめたほうがいい不動産会社の見分け方


「その物件は埋まりました」と言われたら?

その場で結論を出さないでください。

本当に埋まっていることは、実際にあります。とくに1月から3月の繁忙期は、問い合わせた翌日に決まるのが普通です。だから「埋まりました」自体は珍しくありません。

見るのは、そのあとの態度です。

対応

判断

「埋まりました。よければ条件を伺って、近いものをお探ししますか?」

○ 普通の対応です

「埋まりました。かわりにこちらを今日見に行きましょう」と車に乗せられる

⚠️ 急がされています

「埋まりました」と言いながら、掲載は消えていない

⚠️ 数日後にもう一度見てください

別の物件を強くすすめられ、断ると態度が変わる

✕ その会社とは合いません

掲載が消えているかどうかは、あとで確認できます。

「埋まった」と言われた物件が、1週間後もまだ同じサイトに載っていたら、それが答えです。


内見して、写真と違ったら?

「思ったより狭い」「写真より暗い」は、かなり普通に起こります。

これはおとり物件とは別の話で、写真の撮り方によるものです。

写真でよくあること

実際

広角レンズで撮っている

実物は写真より狭く感じます

照明を全部つけて撮っている

日中でも暗い部屋がある

家具がない状態

家具を入れると想像より狭い

撮影が数年前

設備が古くなっている

晴れた日の午前中

曇りの日・冬は印象が違う

だから、写真は「参考」までにしてください。 判断は内見でします。

そして、内見のときにメジャーとスマホの動画を持って行ってください。写真より動画のほうが、あとで見返したときに広さの感覚が残ります。

内見で見るべきポイントは?札幌の不動産屋が「ここだけは見て」と伝えている12か所

ただし、これは別です。

  • 家賃が掲載と違う

  • 専有面積が明らかに違う

  • 「駅徒歩5分」が実際には12分かかる

  • 設備(エアコン・ネット無料など)が付いていない

これは写真の問題ではなく、表示の問題です。 その場で確認して、納得できなければ引いてください。


札幌ならではの注意点はありますか?

あります。冬に見えなくなるものが多いからです。

冬の内見で見えないもの

どうするか

駐車場の区画線と広さ

図面で寸法を確認。夏の写真を管理会社に依頼

敷地の雪捨て場

「雪はどこに寄せますか」と口頭で確認

ベランダの状態

同上

建物まわりの地面

春に確認できないので、写真を求める

逆に、冬にしか分からないこともあります。

  • 除雪が実際に入っているか

  • 窓の結露の状態

  • 玄関前の凍結

  • 暖房の効き方

だから、冬の内見は不利ではありません。 見えるものが夏と違うだけです。

そして、夏に内見して冬に入居する場合は、「この物件の除雪は誰がしますか」「雪はどこに寄せますか」「冬だけ別途かかるお金はありますか」の3つを必ず聞いてください。募集情報には書かれていないことが多いです。


そもそも、こういう会社に当たらないためには?

問い合わせる前に、3つ確認できます。

① 宅地建物取引業の免許番号を見る
ホームページや広告に必ず記載があります。「北海道知事(◯)第◯◯◯◯号」のような形です。カッコの中の数字は更新回数で、5年ごとに1つ増えます。数字が大きいほど長く営業しているという目安になります。

② 会社の住所と、実店舗があるか
③ 「重要事項説明は誰がしますか」と聞く
宅地建物取引士が行うことが法律で決まっています。ここを曖昧にする会社は避けてください。

そして、いちばん実用的なのがこれです。

1社だけで決めないでください。

2社に同じ条件で問い合わせて、返答の速さ・具体性・押しの強さを比べてください。それだけで、かなり分かります。


よくあるご質問(おとり物件と物件サイト)

Q. ポータルサイトは信用できませんか?
A. サイト自体の問題ではありません。 掲載しているのは各不動産会社で、その会社によって管理の丁寧さが違います。同じ物件が複数社から出ていたら、更新日が新しい会社に問い合わせるのが確実です。

Q. 同じ物件がいくつもの会社から出ているのはなぜですか?
A. 賃貸の物件情報は、業者間で共有されているからです。だから複数社が同じ部屋を掲載します。どこで契約しても物件は同じなので、担当者で選んでいいということでもあります。

Q. 家賃が安すぎる物件は、全部おとりですか?
A. いいえ。事故物件、駅から極端に遠い、築年数がかなり古いなど、理由があって安いこともあります。「なぜ安いのですか」と聞いて、答えられるかどうかを見てください。

Q. 内見せずに決めても大丈夫ですか?
A. おすすめしません。どうしても遠方で行けない場合は、オンライン内見を依頼してください。スマホで室内を映してもらいながら、聞きたいところを指定できます。

Q. 「今決めないと埋まります」と言われました。
A. 繁忙期は実際にそうなることがあります。 ただし、申し込みは契約ではありません。 申し込みを入れて審査を待つあいだに考えることができますし、その段階のキャンセルに費用はかかりません。急かされたら、そのことを思い出してください。

Q. 他社で見つけた物件でも相談できますか?
A. できます。 物件情報のスクリーンショットを送っていただければ、こちらで確認します。「これ、まだ募集していますか」だけで大丈夫です。


おわりに

不動産屋が苦手だった、という方に何人もお会いしてきました。
わたし自身がそうでした。

強く押される。急かされる。聞いたことに答えてもらえない。
あの感じは、こちらが悪いのではありません。

だから、この記事では見分け方を具体的に書きました。
「この物件、今日見られますか」の一言を持っているだけで、変な会社に時間を取られずに済みます。

そして、もし嫌な思いをしたら、そこで契約しなくて大丈夫です。
札幌に不動産屋はたくさんあります。物件は業者間で共有されているので、どこで契約しても同じ部屋に住めます。 選ぶのは会社ではなく、担当者です。

「この物件、本当に空いてますか」だけでも大丈夫です。
リンクやスクリーンショットを送っていただければ、こちらで確認します。まずはLINEから、気軽に話しかけてくださいね☺


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